「iPadをサブのPCモニターにすると、めちゃくちゃ便利だよ!」という話は聞いていたものの、なかなか実現できず。
やっと時間ができたので、iPadでデュアルディスプレイし、どのように作業効率が上がるのかを検証してみることにしました。何が便利になるのか、体感として何が違うのか。ワクワクが止まりません。
デュアルディスプレイとは?
まず「デュアルディスプレイ」という単語自体、聞きなれない方もいらっしゃるかもしれないので、念のため。デュアルディスプレイとは、
1台のコンピュータから2台のディスプレイに対してビデオ出力を行う機能。ディスプレイ2台を仮想的につないでコンピュータの表示領域を広くしたり、2台に同じ画面を表示させたりすることができる。
(引用元:デュアルディスプレイとは| IT用語辞典)
通常パソコン1台に対し、ディスプレイを1台使います。それに対し、ディスプレイを2台使い分けることを「Dualdisplay(デュアルディスプレイ)」と言うんですね。細かく考えたことなかったのですが、調べて初めてちゃんと意味を知りましたw
今回は
- MacBookAir(11インチディスプレイ)
- iPad3(9.7インチ/Retinaディスプレイ)
この2つを接続して、デュアルディスプレイ化を目指します!
どんな人がデュアルディスプレイを使っているのか。
ちなみに、どんな人がデュアルディスプレイを使っているのでしょうか。
映像・WEB制作界隈の方から「iPadを外部ディスプレイにしているよ」って話を伺うことが多かったんですが、ライフハッカーによると、
デュアルディスプレイは、プログラマーのような一部の職種の人たちだけのものではありません。作家やビジネスアナリスト、動画編集者、アカウント・マネジャー、営業まで、パソコンで仕事をし、2つのソフトを同時に使うのであれば、効果を発揮します。
(引用元:デュアルディスプレイでPC作業が劇的に効率化できる理由 | ライフハッカー[日本版])
たしかにアナリストの方は、ディスプレイを複数使い分けている印象ありますね。
ブロガーの方でも10サイト以上を開いて、色々と調べながら書いている人もいるくらいなので、記事を書く際に使ってみたら意外に便利なのかもしれません。
私も文章を書く際に便利かもと期待を胸に、iPadを外部ディスプレイ化してみることにしました。
iPadをデュアルディスプレイ化してみた。
iPadmini4を購入したことで我が家のお蔵入りとなっている「iPad3」。iPad3をサブディスプレイ専用機として活用すれば、有効な再利用方法の1つではないか?と思い立ち、iPadデュアルディスプレイ化計画を始動させました。
せっかく設定しても使いにくくては困ってしまうと思ったのですが、iPad3はRetinaDisplay(レティーナディスプレイ)搭載機であることに加え、画面サイズが9.7インチあるので、サブディスプレイとして申し分ないと思います。
- RetinaDisplay(レティーナディスプレイ)である。
- 画面サイズは9.7インチあり、PCのサブモニターとして大きすぎず、小さすぎずなサイズ感。
iPadをサブディスプレイとして使うにあたり、専用アプリをApp Storeで色々と調べてみました。
iPad専用アプリもあればiPhoneでも使えるユニバーサルアプリとしてリリースしているアプリもあります。最初はiPad専用アプリを探してみたのですが、数は意外と少なく、お高めなアプリしか検索に出て来ず。
ちょっとした思いつきというか、遊びのつもりで始めた「iPadデュアルディスプレイ化」だったので、2,000円以上かけてやるかどうか非常に悩みました。
最終的に候補となったのは、下記の3アプリ。BeatMakingEntertainmentを参考に、費用や下記に導入を検討したアプリ3つを一覧にしてみました。検討ポイントとしては、価格・接続形式を挙げています。(2016年8月28日現在)
アプリ名 | 価格 | 接続形式・対応PC |
---|---|---|
Duet Display | 2,400円 | 接続形式:Lightningケーブル・USB 対応PC:Win・Mac |
Air Display3 | 1,800円 | 接続形式:Wi-Fi・USB 対応PC:Win・Mac 最大4台のiPadを接続可能 |
iDisplay | 2,400円 | 接続形式:Wi-Fi 対応PC:Mac |
Windows、Mac両方対応の方が後々遊べそうと思ったのに加え、iPhoneもPCサブモニターにしてみたいと思っていたので、Win/Mac対応で、接続形式が「Lightningケーブル」に対応している「 Duet Display 」を使ってみることにしました。
「Duet Display」の使い方。
「Duet Display」でiPadとMacBookをつなぐ方法はカンタン。次の3ステップでおおよそ完成です。
- iPadにアプリをインストール。
- Mac(クライアントPC)側にも専用ソフトをインストール。
- LightningケーブルでMacとiPadをつなぐ。
これだけの作業でiPadを外部ディスプレイ化することができました。1つ気をつける点があるとすれば、iPad(外部ディスプレイアプリ)とMac(PCクライアント)側、両方の「Duet Display」アプリが起動した状態で使う必要があるので、そこだけ注意。どっちかのソフトが起動してないが為に「なぜ使えないんだ!?偽アプリか?!」というトラップにハマりそうでした。
ここまできたら、あとは微調整のみ。下記のように、画面の位置や解像度などを調整して完了です。
Macのシステム環境設定で配置を調整。
上記のように、Macの[システム環境設定]→[内臓ディスプレイ]→[配置]でディスプレイ配置を変更できたりミラーリング設定も可能です。上記の画像では「ディスプレイをミラーリング」にチェックが入っておらず、ミラーリングOFFになっています。ここをクリックすればONになるので、適宜調整してください。
私の場合、初期設定だと結構ディスプレイ同士が喧嘩してる感じで揃っておらず、この調整作業は必須でした。
配置だけでなく、解像度やフレームレートも調節可能。
クライアントPC(Mac)側でも各種設定変更できるので、ご自分に合った最良のセッティングを見つけてくださいね。個人的には、解像度は高解像度がオススメですが、ここもお好きな設定でどうぞ。
ついにこれで完成!そして、これがiPadデュアルディスプレイ化計画、完成形はコチラ!
サブモニター増えるってどんな感覚だろうかと思っていたのですが、iPadに資料を表示させておいて、記事を書いたり調べ物をすることが増えました。感覚的に、作業効率が2倍にも3倍にもなったように感じます。
「Duet Display」 アプリのメリット・デメリット
ちなみに、DualDisplay アプリを使った感想をメモ程度に書いておきます。参考にしてください。
「Duet Display」のメリット
余ったiPadを有効活用しよう!というのが今回の目的だったので、カンタン接続でiPadをサブモニターにすることが出来て達成度は100%と言えます。
手狭だなと感じていたMacBookAirの11インチディスプレイとの相性もバツグンで、PDF資料を閲覧しながらWordで記事を作成する時などには威力を発揮しています。
作業中にiPadの特性でもあるタッチ操作ができるので、ウインドウの移動や拡大縮小など指先で操作できます。なんだそれだけかと思われるかもしれませんが、これは意外と便利ですよ。「MacBookのトラックパットの設定でスマートズームつければいいじゃん」という指摘を友人にされましたが、そのページの最大拡大率まで拡大したい時はスマートズーム以上に活躍してくれます。
さらに、対応機種の幅広さに圧巻。iPhone全機種 (iOS 7.0以降)、iPad全機種 (iOS 7.0以降)、Mac全機種 (10.9 Mavericks以降)、PC全機種 (Windows 7以降)と記載されている(2016年8月28日時点)ので、使う機種がそれほど制限されないというのもメリットの1つだと思います。
「Duet Display」のデメリット
最も気になるのが高価なこと。万人が趣味で使うというのには、ちょっと高いかなと思います。やはりユーザー層としては、カフェなど複数の場所で作業する頻度が高いWEB制作者やライター、プロデューサーの方がメインになるのかなと。アプリ値下げニュースをチェックして、値下げされた時に購入するのがオススメです。
また、PCの性能次第では画面表示がカクカクする場合もあるのが気になります。モバイル用途と割りきった方が良いでしょう。
Duet DisplayでiPad外部ディスプレイ化=作業効率UP
「Duet Display」の使いやすさは、実際に体感してみるまで分からなかったです。アプリ云々というより、サブモニターを使うことが非常に便利だとわかったと言った方が正しいかもしれませんが、「Duet Display」は今のところ使いやすいですよ。
ただ、やっぱりアプリの価格が他のアプリに比べ高い気がします。1ヶ月無料お試しキャンペーンでもあればiPadやiPhoneで動作確認もできるから、信頼度も上がって、さらにユーザー数が増えるんじゃないかと思ったり。ちなみに、私の時は1,200円というセール価格で手に入れられたので、これくらいのセールを開催することも年に何回かあるのかも。
とはいえ、数千円で快適な作業環境が手に入ると思えば、安いもの。1度試してみてくださいね。
以上、「WinもMacもOK!「Duetdisplay」でiPadを外部ディスプレイ化し、快適なサブPCモニターを手に入れよう。」でした。*1
*1:読み直して思ったけど、モニターとディスプレイという単語が混合してました。ご容赦ください。