小川崇
2016年8月29日10時33分
大型で非常に強い台風10号は29日、東京・八丈島の南を北東に進んでいる。30日には関東の東側に接近し、同日夕から夜には東北地方に上陸する恐れがある。気象庁は、北日本を中心に局地的に1時間に80ミリ以上の猛烈な雨が降るとして警戒を呼びかけている。
気象庁によると、統計がある1951年以降、東北の太平洋側から上陸した例はない。上陸すれば1カ月の上陸数は4個となり、62年8月以来3例目となる。
台風10号は29日午前9時現在、八丈島の南南東約350キロを1時間に25キロの速さで進んでいる。中心気圧は945ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は45メートル、最大瞬間風速は60メートル。30日朝までに、勢力が一段階低い「強い台風」に変わり、千葉県銚子市の東約220キロに達する見通しだ。
台風は30日夕から夜には暴風域を伴って東北に上陸し、31日未明に日本海に抜けるとみられる。台風の接近前から北日本と東日本の広い範囲で激しい雨が予想され、気象庁は「川の氾濫(はんらん)や土砂災害に注意し、明るいうちから避難してほしい」と呼びかけている。
30日にかけて最大風速は東北で35メートル、北海道や関東で23メートルの見込み。関東では30日の通勤時間帯で強い風や雨に注意が必要だ。同日朝までの24時間雨量は北海道、東北、関東甲信の多いところで150ミリ、31日朝までの雨量は東北で300~500ミリと予測される。(小川崇)
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朝日新聞社会部
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