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【球界よもやま話】落合GMvs谷繁監督(上) 低迷中日の暗雲~アマ球界はみなドラゴンズ外し。「11球団OK」が合い言葉

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【球界よもやま話】
落合GMvs谷繁監督(上) 低迷中日の暗雲~アマ球界はみなドラゴンズ外し。「11球団OK」が合い言葉

昨秋のドラフトでは外れ1位で小笠原を引き当て、握手をかわした落合GM(右)と谷繁監督だったが…

 2016年、ことしのプロ野球は面白くなりそうだ。特にセ・リーグは阪神に金本知憲、巨人に高橋由伸、そしてDeNAにラミレスと3人の「新監督」が誕生。6球団すべてが40歳代の青年監督-と一挙に若返った。実力はどこも互角。まさに“群雄割拠”の戦国時代に突入である。

 だが、そんな中で早くも「内乱」で崩壊寸前の球団がある。それが落合博満GMと谷繁元信監督との“確執”が公然と表面化した中日ドラゴンズだ。新しく編成された今季のコーチ陣もはっきりと「落合派」と「谷繁派」に色分けされ、いつ空中分解してもおかしくない状態という。いったい、ドラゴンズに何があったのか…。

         ◇

 いま、アマチュア球界で「11球団OK」という言葉が、プロ野球を目指し夢見る選手たちの“合言葉”になっているという。

 ドラフト指名されればどこでもOK-ではなく、1球団を除いてOKという意味。その最も行きたくない球団に選ばれたのが「中日」なのだ。あるアマ野球担当の記者がこんな話をしてくれた。

 「昨年のドラフトの超目玉となった県立岐阜商の高橋純平投手(ソフトバンク)。実は彼も11球団OK組だったんです」

 なんと地元の選手からも敬遠されていたとは…。当初、中日は落合GMの意向で1位指名候補は駒大の今永昇太投手(DeNA)だった。これを聞いた高橋はホッと胸をなでおろしていたという。ところが、谷繁監督やスカウトたちが強烈に反対。結局、中日も高橋の指名に踏み切った。

 中日、ソフトバンク、日本ハムの3球団が競合。抽選で指名権をソフトバンクが獲得すると高橋はバンザイして喜んだ。それはソフトバンクに当たって嬉(うれ)しい-ではなく、中日に当たらなくてよかった-というバンザイだった。前述のアマ野球担当記者はいう。

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