先々週の土曜日の晩、実家に戻ってくつろいでおりますと、何やら母親が慌ててテレビのスイッチを入れたと思ったら、真剣に画面に観入っています。いったい何を観ているのかと思ったら、テレビ東京の「出没! アド街ック天国」でした。番組内容は、上野界隈を特集していますね……。
おもむろに、僕もしばらく横目で順位を追っていきます。すると、十五位で何となく見慣れた民家が映りました。そこで……。
「あっ、上野桜木にある『桃林堂』だ! ここって小さい鯛焼が売ってる店だよね」
などと、ついつい口に出してしまいました。でも紹介されていた商品は、濾し餡仕立ての、目にも涼しい『生水ようかん』という和菓子でした。それを観るなり……。
「美味しそうだね。今度近くに行ったら買ってきてよ!」だ、そうです。
ちょうど翌日、そちら方面に用事がありましたので、ついでに『桃林堂』にも寄ってみました。住所は台東区上野桜木一丁目五番地七号、『東京芸術大学』のすぐ脇の通り沿いに位置します。時間はすでに午後五時近く、店舗内に入ってみると思ったよりも空いておりますね。で、さっそくガラスケース内を確認すると……何となく予想はつきましたが、テレビで放送されていた商品は売り切れておりました(汗)。
それでも、同じ『生水ようかん』の抹茶味はまだ残っている模様、さっそく二つ購入しました。実物はかなり小さい印象ですが一つ三百二円、かなり高級です。
せっかくなので、前から気になっていた『小鯛焼』も二つ購入、これも一つ二百七十円と、お高めの設定です。お会計は千百四十四円、早く帰って食べてみたいので、家路を急ぎましょう。
途中、『上野恩賜公園』を縦断しましたが、『不忍池』方面に目をやると、弁天堂方面には多くの人集りが確認できますね。まだまだポケモンブームは健在なようです。
せっかくなのでちょっと池の畔で蓮の花を見物、夕方にはちょっとくたびれてしまって、こんな感じですね(汗)……。あっ、こんなことをしている場合ではなかった。何せ『生水ようかん』に入れてある保冷剤のタイムリミットは二時間ですから(大汗)!!!
で、ぎりぎりそのタイムリミット前には、合羽橋にある実家に帰還できました。それでは、手提げ袋の中身のご開帳です(笑)!!!
左の褐色の袋には『小鯛焼』、右側の保温素材で包まれているのが『生みずようかん』ですね。さらに中身を取り出してみると……。
このような感じの和菓子が現れます。『生みずようかん』の包装はけっこう凝っていますね。『小鯛焼』は、パッと見お饅頭のような包装です。
それでは、さっそく包装を解いてみましょう。パッケージの耳の部分にも水羊羹が流し込まれていて、ちょっと得した気分になりますね。それではさっそく、いただきます……すごく柔らか、トゥルルンッとした食感で、口の中で蕩けてしまいますね。甘すぎずとても上品なお味、抹茶の爽やかな風味がたまりません。うーん、これをお腹いっぱい食べてみたい……。
そして、『小鯛焼』のほうは……外皮の部分の鯛の造形が見事で、ちょっと食べるのが勿体なく感じますね。その食感は、しっかりしていて少し硬めの仕上がり、まさにお饅頭の皮、なかなか食べ応えもあります。中の餡は丹波大納言小豆の粒餡を使用とのことで、ほどよい甘さと旨味がたまりません。これは、めでたいときの手土産にはとても重宝しそうです!!!
……などと考えながら食べておりましたら、母親はとっくに食べ終わってご満悦の様子でした(汗)。また次の休みにでも谷中方面にに出かけて、今度こそ濾し餡仕立ての『生水ようかん』を購入してくることにしましょう(笑)!!!