タイトルで読ませて7万円を稼いだ具体的な方法 - AI TIME
この記事のタイトルからして「タイトルで読ませる」気が満々ですよね。確かに適切なタイトリングはSEOの概念を始めユーザーを惹きつける、こだわるべき要であるとは思うのです。が、まずはひとつ言わせてください。
人の嫌がることをブログ収益獲得の方法論として公に語るのは間違っている。
「ネガティブな言葉を使う」ことをブログで儲ける方法論として語るなど、言語道断です。ブロガーはあなただけではないのですよ、これでどれだけのバイアスを振り撒いたか、自覚はあるのですか? / “タイトルで読ませて7万円を稼いだ具体的な…” https://t.co/FX5QM9xZec
— ポジ熊 (@poji_higuma) 2016年8月29日
似たり寄ったりなことをしているブロガーさんを、たくさん知っていますよ。言わんとしていることもわかります。僕だって、人のことは言えない。ですが、これだけは言わせていただく。他の多くの人を巻き込むような記事を炎上させるくらいなら、黙って7万円を懐にしまえば良いじゃないですか。こんな歪んだ自己顕示欲など、誰も見たくはないのです。
多くのブロガーを巻き込んだ罪は重い
ネガティブな言葉は、人を惹き付けます。
「つまらない」「ダサい」などというマイナスな印象の言葉を使うことで、「つまらないと思われたくない!」「どんな人がダサいんだろう?」と記事が一気に自分ごとになるからです。
どうしてそんなにヘイトをまき散らすのですか。お金を儲けることが一義であれば、このようなことを公言する必要はありません。この記事を書いても書かなくても、少なからずの収益があなたの懐に入っているのですよね?
黙って稼げば、嫌われるのはあなただけで良かった。でも、それじゃ済まないですよ。この記事のTOP絵に移りこんでいる同志の皆さんを始め、ブログセミナー的なものに参加している方を始めとする多くのブロガーを貶めているのです。
「なるほど、オンラインサロンというのは、こういうことをする集団なのか。ブロガーってのはロクでもないな」
こういったイメージを振りまいている自覚が、あなたにはあるのですか?
「好き」「嫌い」「悔しい」「楽しい」など感情を出すことで、企業メディアでは読むことのできない、人柄が伝わる共感度の高い文章を届けることができるのです。
この期に及んで申し訳程度の綺麗ごとを添えても、もはや手遅れです。「好き」や「楽しい」で人を惹き付けることを前提とせず、ネガティブな言葉で釣ってしまえなどと教唆したあなたの罪は軽くない。
今回の記事を上梓したのは、自己満足以外の何者でもないのでしょう。それでしたら、もっと下衆を貫き通したほうが良いですよ。中途半端なものを見せつけられるより、完全な悪を貫いて頂いたほうがスッキリしますから。何を下手に逃げているのです。冒頭で「嫌な気持ちを起こさせてお金を稼いだ」って憚らずにおっしゃっているではありませんか。そのまま走り抜けてくださいよ。
ただ、周りを巻き込まないでください。嫌われ朽ちていくのは一人でいい。
釣りっぱなしを増やさないで
記事タイトルにこだわって人を呼べ!呼べ!としつこいくらいに語るこの記事は、全体的に上辺のテクニックしか説いていない薄い方法論に終始しています。肝心なことが一切触れられていません。中身はどこへいってしまったのですか。看板だけ立派でも、中に入った人は一体、何を得て帰っていけばいいのでしょう。
看板にこだわらなければ人は入らない、おっしゃることはわかります。ですが、入ってきてくれた人に何を提供するのか、そこは考えていないのでしょうか。とにかく店に入りさえすればいい、あとのことは知らん。こんな運営が、長く続くとでも思っているのか。
綺麗ごとだけを並べるつもりはありません。すべての人が有益な情報を発信して、世の中の役に立つべきだなんて考えてない。自分の好き勝手に書いて耳目を集めるなり収益を得ることも結構です。避けるべくは、あなたのような人が増えること。「記事タイトルで煽れば稼げる」これがブログの全てだと本気で考えてしまう人の増殖です。
自分の自己満足、「私はこんなに稼いだのよ!」という自慢エントリーが、どれほど良くない影響を周りに与えているかを、真剣に考えてください。
人の嫌がることで、生きていく
これがあなたの本懐ですか?
そして特筆すべきは、このひとつの記事で、7万円もの収益が発生したということ。
7万円といえば、ちょうど1ヶ月の家賃と光熱費くらいです。
会社員なので毎月一定の給料はいただけますが、固定費をブログでまかなえるというのはいいですよね〜。
誰かの嫌な気持ちを惹起させて、得たお金を指して「1月分の家賃に相当」と述べることが、あなたのブロガー精神なのでしょうか。呆れを通り越して、哀れにも思えます。いつまでこんなことを続けるつもりですか。どれほどのブロガーを貶めれば気が済むのでしょう。
こういうことを公言する輩が後を絶たぬから、ブロガーに対する胡散臭いバイアスに拍車がかかるのです。その人にどれほどの魅力があっても、それが霞んでしまうほどの偏見。
頼むから、黙って稼いでください。
あなたがどれだけ嫌われようと知ったことではありませんし、このようなことを続けるのでしたら先は知れている。誰かの不幸を自分の幸福に変えることを当たり前のように語る人間に、明るい未来などありません。
ただ、周りを巻き込むのだけはやめてくださいよ、ほんとに。
記事を書かずにバズらせた
先ほどのバズった記事ですが、実はわたしが書いたわけではありません。
フリーランスのライターの方に依頼して、書いていただいた寄稿記事なんです。
ブログの寄稿でこんなにバズるというのは、なかなか珍しいのではないでしょうか。わたしがしたことは、タイトルを変えただけ。ものの5分の作業です。
鋭く、丁寧に書かれたオピニオン記事で、校正の必要もありませんでした。
個人的にトドメの一撃はこの記述。
「人の書いたネガティブな記事のタイトルを弄って5分でバズらせました、7万円美味しいです」
ん?何かが崩壊する音が聞こえたような気がする・・・