ルーターの有線LANポートって4個くらいしか付いていませんよね?
無線を使えばいいのですが有線LAN派の人にとっては、デスクトップパソコンにプリンター、サブパソコン、子供のパソコン、NAS・・・全然、ポートが足りないという人も多いはず。
実は、私もルーターのポートが足りなくて、今回スイッチングハブを買い替えを行いました。いろいろ調べまくって選定したので他の人の参考になるように記録を残したいと思います。
ルーターのLANポートが足りない場合はスイッチングハブで拡張できる
ポートが足りない場合はスイッチングハブ(LANハブ、ネットワークハブ)と呼ばれるポート拡張機器を導入すれば好きなだけポートを増やすことが出来ます。
ネットワーク機器と聞くと凄く難しい印象を受けるかもしれませんが、スイッチングハブはUSBハブと同じような使い方で、ルーターとスイッチングハブをLANケーブルで繋ぐだけで好きなだけLANポートが拡張できます。
もちろん、設定なんて一切必要ないですから安心してください。ほんとに繋ぐだけですから。
(企業向けの数万円する高性能なハブは設定が必要な場合もあります)
(余談)私がスイッチングハブの購入をした理由
いきなり、選び方から入ってもいいんですが、ちょっと余談で「私がスイッチングハブを買った」理由を簡単に書いておきたいと思います。
他の記事でも紹介していますが、私の自宅にはブログ公開用の自宅サーバーを設置しています。
なので、無駄にパソコンなどのネットワーク機器がたくさんあります。しかも、ルーターが置いてある部屋と離れた場所にサーバーを設置しているのでルーターのポートからLANを引っ張ってくると線でごちゃごちゃになってしまいます。
なので、サーバー類を直接ルーターに接続するのではなくて、サーバー近くに設置したスイッチングハブを経由してネットワークに接続しています。
今は、アイ・オー・データ機器製の5ポートスイッチングハブを設置しています。1ポートはルーターとの接続に使用するので4つの機器と接続することが可能です。
今のところ、
- ウェブサーバー(このブログを公開しているサーバー)
- ネットワークストレージ(NAS)兼バックアップのウェブサーバー
- 有線LAN接続のレーザープリンタ
- 自動的にネット懸賞に応募しまくるためのWindowsパソコン
が繋がっていて全てのポートが埋まっている状態です。
もう一個、サーバーを追加したいと考えているのでポートが足りません。なので、5ポートのスイッチングハブよりポート数の多いハブに置き換えたいと考えたわけですね。
選び方ポイント1:ポート数
スイッチングハブには拡張できるLANポートの数にいくつかの種類があります。
一般的には、
- 5ポート
- 8ポート
- 16ポート
- 24ポート
があり、繋げたい機器の数に合わせて選ぶ必要があります。
ポートが多いほうが後々便利だが値段が高くてデカイ
ポートが多いほうが、後々機器が増えて私のように買い換えるという無駄が発生しないんですが、ポートが多いほど「価格が高く」て「サイズも大きい」です。
5ポートのモデルなら手のひらサイズで2000円くらいで替えますが、16ポート以上となるとA4用紙以上のサイズになり価格も1万円以上が相場です。
必要なポート数をちゃんと把握して適切なポート数のものを選びましょう。若干、空きポートが出るくらいが良いと思います。
ハブを使うと2ポート減る
スイッチングハブはルーターに繋いで使います。なので、ルーターとハブのそれぞれ1ポートを使用してしまいます。
例えば、
- 4ポートのルーター
- 5ポートのハブ
をつないだ場合、使えるポートは9ポートではなく7ポートになります。
5ポートハブを使っても3ポートしか増えませんので注意が必要です。
なので、できれば8ポートモデル以上を選んだほうが今後の機器増加によるポート不足の発生が防げると思います。
私は8ポートを選定
ちなみに、私は8ポートモデルを選びました。5ポートを使っていたんですが結局足りなくなって8ポートに買い替えとなり無駄な金が発生してしまいました。
本当は、また足りなくなると嫌なので16ポートが欲しかったんですが、価格が1万円くらいになってしまうのでちょっと手が出ませんでした。
選び方ポイント2:100Mbpsか1000Mbpsか?
現在販売されているスイッチングハブには速度性能の違いで
- 100Mbpsまで対応
- 1000Mbpsまで対応(GIGA)
の2つがあります。
光ファイバーの速度は60Mbps程度なのでインターネットをするだけであれば100Mbpsでも十分です。ルーターも上位モデルを除き100Mbpsが普通。
無線LANの場合は表記速度の1/3くらいが実際に出るスピードですが、有線LANの場合は100Mならちゃんと100M出ますから、2倍から数倍高額なGIGA対応のスイッチングハブを無理して買う必要はありません。
(最近登場してきている最大1Gbpsの光ファイバーだと性能不足ですが・・・実用上、大差ないと思います。)
NASを使うならGIGAがオススメだ
一方で、NASと呼ばれるLAN接続ハードディスクを使用している場合は1000Mbps(GIGA)対応モデルがオススメです。
ネットワークの速度が早いとファイルの保存速度や読み込み速度が圧倒的に違いますから。
つまり、インターネットをするだけなら100Mbpsで十分。NASなどを使って家の中でデータのやり取りをするなら1000Mbpsがオススメ。
私はGIGA対応モデルを選定
私の環境ではインターネット速度は60Mbps程度しか出ないので、100Mbpsハブでも必要十分です。
しかし、サーバーのデータをLANハードディスク(NAS)に定期的にバックアップしているので、できるだけ高速なネットワークの構築が必要。
また、ルーターも含めて全てGIGA対応で買い揃えているのでGIGA対応のハブを選定しました。
選び方ポイント3:筐体がプラ製か?金属製か?
スイッチングハブには筐体(ケース)が
- プラスチック製
- 金属製
の2種類があります。
一般的に金属製の方が熱がこもりにくいため高信頼と言われており、業務用のハブはほぼ金属製です。一方でプラスチック製は安価でサイズがコンパクト。家庭用の廉価~普及帯のモデルによく使われています。
どっちがいいかは好みです。信頼性を重視して金属モデルを選んでもいいし、コスパを重視してプラスチック製を選ぶのも良いと思います。
正直な所では、一般家庭利用では信頼性に大差はないと思います。そもそも、ハブの消費電力って5W以下なので、ほんのり暖かくなる程度でそれほど発熱はしません。また、マトモなメーカーならちゃんと耐久試験をしているはずですから私はプラスチック製で十分だと思います。
家庭用ルーターですらプラ製が一般的なのでハブが金属である必要はないと考えます。
私はプラスチック製を選定
予算の関係で金属モデルを買うお金はありませんのでプラ製を選定しました。
選び方ポイント4:電源の内蔵
直接コンセントを挿せるタイプ(電源内蔵)とACアダプタのタイプがあります。
コンセント直刺しタイプは配線がスッキリしますが、電源回路を内蔵しているため本体のサイズが大きめです。一方で、ACアダプタタイプは本体は小型で安価ですが、ACアダプタが邪魔になります。
私は電源内蔵モデル
私が買ったものは電源内蔵モデルでした。特にこだわったわけではなく、たまたま電源内蔵だったというだけです。
選定ポイント5:ループ検知・ループ防止
ハブのポートとポートを誤ってLANケーブルで繋いでしまうとネットワークがダウンします。ネットワークループと呼ばれる現象です。
家庭ではそれほど問題になりませんが、大学や企業のネットワークでループさせてしまうと付近のPC全てがネットに繋がらなくなるという大問題につながります。
私も家で何回かループさせてしまってネットに繋がらなくなったということがあります。しかも、なかなかループさせた箇所を発見できないんですよね。
そういった自体を防ぐ機能として
- ループ検知
- ループ防止
の2つの機能があります。
ループ検知はループさせてしまったことをLEDでお知らせする機能です。どのポートがループしているかひと目でわかるためループ解除の手助けになります。
ループ防止はループを検知するとループしたポートを自動遮断することで万が一ループさせてもネットワーク障害が発生しないというものです。
家庭用のハブには付いていてループ検知までループ防止機能はついてません。安価なモデルにはループ検知すら付いていません。
家庭用ならループ防止機能は不要だが企業で使うなら必須
家庭利用ならループ防止機能や検知機能は不要だと思います。もちろん、あったほうが良いに決まってますが価格が高いですから。
一方で企業で使うなら必須です。検知ではなくできれば防止がいいでしょう。ループを発生させると自分だけではなく会社全体のネットワークがダウンする可能性すらありますから、少し高くてもループ防止ハブを買ったほうが安心です。
私はループ検知付きを購入
私が買ったハブにはループ検知が付いていました。なくてもいいんですけど、GIGA対応のそこそこ高いハブを買ったので標準で付いていました。
最後にお勧めのモデルを紹介
スイッチングハブの選定ポイントを5つ紹介しました。
といっても、よくわかんないからオススメを紹介してほしいという方もいるでしょう。
なので、私が良さそうだなぁと思ったモデルをいくつか紹介しておきます。