徳永猛城、小川崇 奥村輝、山本智之
2016年8月28日23時32分
気象庁によると、台風は中心気圧が低いほど、風速が強まる傾向にある。今回の台風10号の中心気圧は、東日本に上陸するとみられる30日で965ヘクトパスカル。2002年10月に関東に上陸した台風21号はほぼ同規模の960ヘクトパスカルだったが、最大瞬間風速53メートルを記録した。内閣府などによると、死者4人、負傷者108人を出したほか、千葉県や茨城県などで住宅の全半壊、一部損壊が約3千棟に上った。
1989年には三つの台風が関東に相次いで接近・上陸したが、このうち台風13号の中心気圧は上陸時に970ヘクトパスカル。最大風速21・4メートルの強風が吹き、福島県で6人が犠牲になるなど大きな被害が出た。
今回の台風10号もこれらと同様に強い勢力を保つことが予測されている。上陸すれば、8月の1カ月間に四つ目の台風上陸となり、62年8月以来54年ぶりだ。地盤が緩んでいる地域もあり、川の氾濫(はんらん)や土砂災害が起きやすくなっている危険性もあるため、気象庁などは早めの備えを呼びかけている。
各地では対策も進む。千葉県八…
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