『ゲーテとの対話』が世界で一番すごい本だと、「死ぬ前に後悔しない読書術」で適菜収さんが紹介していた。
ゲーテを読めば、人間の精神の病は治ります。
と適菜収さん。
「死ぬ前に後悔しない読書術」の中ではゲーテの言葉がたくさん紹介されています。
- 本を読むときにいちばん大事なのは著者の思考回路を追体験するということ。
- 正気を取り戻すために、先人の思考回路をもう一度たどり直す。
- 古典名著の中には必ず核となる思考回路が存在するので、その中のひっかかる部分を一節でも頭の中に入れておくこと。
そういったことがを大切にして適菜収さんは読書している。
読むべき本を読めば、人生は確実に変わります。
近代とは何もしないでも人間が汚れていく時代です。
コタツに入って、みかんを食べながらワイドショーを見ているだけで、人間は腐り果てていく。
正気を維持し、人間として生きるのにも努力が必要です。
単にヒトとして生き延びることが目的なら、餌としての「情報」を摂取するだけで十分かもしれません。でもそれでは、家畜と同じです。
「やはり今の世の中おかしいのではないか」「いまさら手遅れかもしれないけど、人生なんとかしたい」と思っている人は多いはずです。
人生を良いものにしたいと思っているなら、ゲーテを読まなくては!
そう感じました。
適菜収さんは『ゲーテとの対話』(ヨハン・ペーター・エッカーマン著)の文庫本の全ページに傍線を引いたほど、全てのページに大切な事が書かれている本なのだという。
(適菜さんは普通の本なら、せいぜい数ヶ所傍線を引く程度だそう。それが全ページなんてすごい!)
そして、傍線を引いただけでは満足できなくなり、傍線を引いた部分をパソコンに打ち込みプリントアウトして持ち歩いていたのだそう。
それを電車の中などで読み返すうちに、ゲーテの思考回路がうっすらわかるようになったというから素晴らしい。
その、プリントアウトして持ち歩き、何度も読み返していたゲーテの言葉が元になって出来た本が
適菜収さん編著の「ゲーテに学ぶ賢者の知恵」
「ゲーテに学ぶ賢者の知恵」 の中から、わたしが気に入った言葉をひとつ。
自分自身を高めよう。
ゲーテは言う。
「私は作家という転職に就いている。しかし、大衆が何を求めているかとか、それがどんな役に立つのかなどとは考えたこともなかった。私がめざしたのは、自分自身をさらに賢明に、さらによくすることである。自分自身の人格を高め、自分が正しいと認めたものを表現することだった」
「ゲーテとの対話」も一緒に手に入れたし、じつくりとゲーテの思考回路を追体験してみようと思います。