現場はソウルの南西、車で約1時間半ほどの鎮川郡にある国立トレセン「鎮川選手村」。12種目約350人の代表選手が五輪出場やメダル獲得の夢に向かって猛特訓を重ねている拠点だ。ここのプールの女子更衣室に、2人は盗撮カメラを設置していたとみられる。
A選手は調べに「好奇心からB選手とカメラを設置した。映像や画像はすべて削除した」と供述しているという。事態はA選手が仲間の選手に映像を見せたことで明るみに。今月初めから捜査が着手され、A選手の自宅からは多数の動画データが押収された。
一部の女子代表選手らは、両選手に盗撮されている疑いを今年4月に察知。コーチ陣に訴えたが、「『重要な五輪が目前に迫っている』と知らないふりをされた」と証言していることも明らかとなった。
韓国水泳連盟は「確認中」と明言を避けているが、2年後には平昌冬季五輪開催も控える韓国。国内外の信頼性を損なう大失態に発展しそうだ。