今月7日に行われたリオデジャネイロ・オリンピック柔道女子48キロ級で銀メダルを獲得したチョン・ボギョン(25)が、試合前日に「小便」が原因で韓国勢として第1号メダリストの座を失うところだった。試合前日、練習中のチョン・ボギョンに世界反ドーピング機関(WADA)の関係者が突然やって来て、小便のサンプルを提出するよう求めてきた。ところがチョン・ボギョンは試合前の減量で体内には水分がほとんど残っておらず、すぐにはサンプルが提出できない状況だった。WADAはサンプルを提出するまで練習は許可できないと伝えた。
この問題を解決したのは韓国選手団の法律顧問として現地にいたジョーンズ弁護士だった。ジョーンズ氏は「ドーピング検査を理由に試合や練習に支障を与えてはならない」とする規定に基づき、WADAの幹部にチョン・ボギョンの事情を伝え、WADAは最終的にこれを受け入れた。この結果、試合を前にコンディション調整に成功したチョン・ボギョンは翌日、1996年のアトランタ大会でチョ・ミソンが金メダルを獲得して以来、20年ぶりに韓国女子柔道での最高成績を残すことができた。