学生連合と仲見世との数値上の比較を行い
例年の項目別数値と比較して
どのような評価が下されたか観てみたいと思います。
折れ線グラフは赤が学生連合、青が仲見世を示します。
色が塗ってある方がその年に勝ったエスコーラです。
テーマの表現
学生連合と仲見世で最も差が付いた項目です。
学生連合は大きく点を落とし、仲見世はやや落ちました。
仲見世との点差は過去最大。今回の一番課題となる部分です。
今回は「おかわり」、もっともっとsambaをくれ!!というはずだったのに
取りとめもなく食物が並び、ストーリー性が低く、おかわり感が希薄で、
食物とsambaを上手くからめられなかった印象です。
そして黒紫系の野菜アーラはまた爪を生やしたり、怖いメイクにしたり…
去年の人魚と全く同じ失敗をしていました。
OBが現役生の足をひっぱり失敗していく
その典型を見せつけられた印象でした。
じゃあ仲見世が良かったかと言うと、点数が落ちているだけあって、
昨年よりもテーマの表現は悪かったです。
というより、海賊のパレードになってしまい大航海時代のパレードにならなかったので
もっと減点されても良いくらいでした。
毎年思いますが、審査員は最低限エンヘードの歌詞は押さえておいてほしいのですが、
それすらままならないようです。
審査員の名が泣きます。
演奏
仲見世に僅差で敗れましたが、学生連合の点数は昨年と同点、
学生連合の歴代平均点も超えています。
演奏は悪くはなかったと思いますが、
自分の好みで言えば
タンボリンが今年は少なかった印象を受けました。
タンボリンの音が立っていないと、
バテリアの音は引き立たないので、私の心をつかんでくれません。
仲見世のバテリアはクイーカを最後尾にしていて大いに不満でしたが
最前列にタンボリンを配置していたのは戦略的には上手いと思います。
勘所を掴んでいるとは思います。
総合評価
昨年度より大きく点数を落とし、仲見世との点差も開いてしまいました。
仲見世の点数は過大評価だと思いますが
学生連合が点数を落としたのは仕方ないかな、と思います。
エンヘードを唄わないOB補助者がいた時点で、この結果は当然ですし
現役生の足を引っ張ってますね。全く。
音響山車の調整ミスをOB補助者が指摘できなかったのは完全な負けパターンです。
あんたらいったい何を経験してきたんだ!
確かにがっつり学生連合に関わるOBはバテリアだったりアーラで出ているかもしれない。
でも気遣いや調整能力、気転、全体を見渡す力は社会人としても必要な能力でしょう。
それが出来なかったOB補助者は音楽サークルOBとして失格なだけでなく
社会人失格です。
ただただ、呆れかえってしまうのです。
躍動感
昨年度と同点ながら仲見世に抜かれてしまいました。
でも私には昨年よりも今年の方が躍動感は出せてたと思いますし
横浜や仲見世よりも良かったと思います。
エンヘードに合わせて各アーラがジャンプするのは
学生連合歴代でも、他のエスコーラでもなかなか無いことですし
良かったのになぁ。。。
審査結果が不満ですが、躍動感は2014年の方が良かったのは、確か。
アーラ毎の凹凸があった印象です。
衣装
具体的に何がどうというのは掴めないけど学生連合はちょっと冴えなかった印象でした。
仲見世はお金かけているなぁ、という印象を受けました。
でも12年よりは良かったんだけどなぁ。
点差が開くのは致し方ありませんが、もうちょっと評価されてよかったと思います。
ダンス
専業踊子に大きな力量差は感じなくて
仲見世の専業踊子がちょっと地力が落ちてきた印象でした。
ですが
一般参加者のアーラが踊れているかは段違いに差があった印象です。
学生連合の寿司、弁当、バイアーナは、ちょっといただけなかったです。
一方
仲見世のフラッグ隊と呼ばれる一般参加者は踊れないなりに踊れていました。
要は簡単な振り付けだけど体全体をゆすってしっかり踊り続けているので
全エスコーラの中で一番踊りの底上げができているというか
ダンス下位グループのレベルが高い、という印象でした。
という話を毎年書き続けている気がします。
専業踊子たちが現役OB結束して頑張っているのは感じます。
でもバテリア系メンバーがアーラにまわった時にそのあたりを理解しているのかは
非常に疑問です。
何度同じ轍を踏むのか。
溜息しか出ない。
総合
全項目仲見世に敗れ、大差がつきました。
56点の点差は2012年の5位の時と同じ点差です。
去年の審査結果の段階でもっと危機感を持つべきだったと思います。
OBに危機感が欠けたのが敗因だと思っています。
パラメータ
上記のデータをグラフ化しました。赤が学生連合、青が仲見世です。
演奏と躍動感で仲見世を凌駕するのが学生連合の持ち味ですが
今回は演奏と躍動感のみ点数が近かった、という形になってしまいました。