機種変更時にLINEのトーク履歴を引き継ぎ、元通りに復元する方法【iPhone/Android対応】

2016-07-06 8:15

LINEのトーク履歴引き継ぎ

スマホを機種変更した際も、LINEのアカウント(友だちや購入スタンプなど)は比較的簡単に引き継いで移行できますが、トーク履歴の引き継ぎにはちょっとコツが必要です。旧端末においてトーク履歴をバックアップした後、新端末でアカウント引き継ぎとトークの復元をおこないます。iPhoneおよびAndroidスマホのそれぞれで最新の手順を詳しく解説します。

なお、機種変更時のLINEアカウント引き継ぎ方法がわからない場合、まずは下記の特集で一連の手順を把握したうえで、トーク履歴のバックアップ・復元に臨まれることをお勧めします。

失敗しない、機種変更時にLINEを引き継ぎする方法【iPhone・Android対応】

1. AndroidからAndroidへの機種変更(引き継ぎ)の場合

おおまかな手順は以下の通りです。なお、今回紹介する手順ではスマホのほかに、パソコン(Windows PC、Mac)が必要となります。Androidスマホだけでトーク履歴を引き継ぐケースについては後述します。

  1. 旧端末でトーク履歴のバックアップをとる(アカウント引き継ぎ前)
  2. バックアップしたトーク履歴ファイルをPC上へ一時的に保存(アカウント引き継ぎ前)
  3. LINEのアカウントを新端末に引き継ぐ
  4. バックアップしたトーク履歴ファイルをPCから新しい端末内に設置する
  5. 新端末でトーク履歴をインポートする

1-1. 旧端末でトーク履歴のバックアップをとる

バックアップは、各トーク(友だち)ごと1トークずつ手動でおこないます。一括バックアップはできず、バックアップしたいトークの分だけ作業が必要となるため、すべてのトークというより、大事なトークに絞って引き継ぐのが現実的かもしれません。

LINE トーク履歴 引き継ぎ

まず、バックアップしたい(引き継いで復元したい)トークの画面を開きます。バックアップして復元できるのは、1対1トークまたはグループトークのみ。グループとして作成されていない「複数人トーク」は対象外となるので要注意です。

トーク画面右上の[V]ボタンをタップして表示されたメニューから、[トーク設定]をタップします。

LINE トーク履歴 引き継ぎ

次の画面で、[トーク履歴をバックアップ]をタップします。

LINE トーク履歴 引き継ぎ

ここでは、[すべてバックアップ]を選択する必要があります。

バックアップがスタートし、読み込みが始まります。ちなみに、このバックアップにアルバムの写真データは含まれませんが、アカウント引き継ぎ後に相手とのトークからアルバム(写真)を呼び出せるので、気にする必要はありません。

LINE トーク履歴 引き継ぎ

バックアップが完了すると、上掲のようなメッセージが表示されます。これは、旧端末の「LINE_Backup」というフォルダ内に、「LINE_Android-backup-chat1549002377ab.zip」というファイル名のトーク履歴データがバックアップ保存されたことを示しています。

[はい]をタップすると、バックアップファイルをメールに添付して送信(自分用)できますが、ファイルが大きすぎて失敗することもあるため、ここでは[いいえ]にしておきましょう。

ここまでの作業を、引き継ぎたいトークの分だけ繰り返します。

1-2. バックアップファイルをPC上へ移す

バックアップしたファイルは、基本的にスマホのSDカード内に保存されるものの、端末によっては本体のストレージに保存されるケースもあります。そのため、ここではPCにいったんファイルを移すことにより、PC上に一時保存→新端末へ移行する手順をとります。

LINE トーク履歴 引き継ぎ

まず、USBケーブルで旧端末(これまで使っていたスマホ)とPCを接続しましょう。

スマホ内の各フォルダが表示されるので、先ほどの「LINE_Backup」という名前のフォルダを探します(検索しても可)。

フォルダを開くと、「LINE_Android-backup-chat1549002377ab.zip」といった名前のzipファイルが保存されているはずです。これが、先ほどバックアップをとったトークの履歴データです。

LINE トーク履歴 引き継ぎ

このzipファイルをPC上にコピーし、一時的にデータを保存(ここではデスクトップに設置)しておきましょう。ファイルが複数(バックアップしたトークの数)ある場合には、すべてのファイルをPCにコピーします。

LINEのアカウントを新しい端末に引き継いだ後(下記の特集参照)、PCと新端末を接続し、このトーク履歴ファイルを再び新端末のしかるべきフォルダへ移行することになります。

失敗しない、機種変更時にLINEを引き継ぎする方法【iPhone・Android対応】

1-3. バックアップしたファイルを新端末に設置する

LINE トーク履歴 引き継ぎ

新端末にLINEアカウントが引き継げたら、LINEアプリを開きましょう。

バックアップをとったトークの相手(友だち)をリストから誰か1人選んで、[トーク]をタップ。まず、その友だちとの空トークを作成します。

LINE トーク履歴 引き継ぎ

トーク画面の右上[V]ボタンからメニューを開き、[トーク設定]→[トーク履歴をバックアップ]→[すべてバックアップ]→[いいえ]とタップします。

この操作により、バックアップしたトーク履歴ファイルを移行して設置することになる「LINE_Backup」フォルダが、初めて新端末の中に作成されるというわけです。

LINE トーク履歴 引き継ぎ

続いて、新端末とPCを接続。先ほど作成した「LINE_Backup」フォルダを探しましょう。

「LINE_Backup」フォルダには、空トークで作成したバックアップファイル(zip)が保存されているので、最初ににこれを削除してください。

その後、PC上に一時保存しておいたトーク履歴のバックアップファイルを、このフォルダ内にすべてコピーして転送します。完了後、USBケーブルを外します。

1-4. 新端末でトーク履歴をインポート(復元)する

LINE トーク履歴 引き継ぎ

新端末でLINEアプリを起動します。

復元したい友だちとのトーク画面の右上[V]ボタンを押し、[トーク設定]と進みます。

LINE トーク履歴 引き継ぎ

[トーク履歴をインポート]をタップします。「トーク履歴をインポートしますか?」と訊かれるので、[はい]をタップ。

インポートが開始され、バックアップデータが読み込まれます。インポート完了後、[確認]をタップしましょう。

LINE トーク履歴 引き継ぎ

これで、トークが元通りに復元されるはずです。ただし「既読」表示については元に戻りません。

あとは、バックアップをとった友だちのトーク履歴の分だけ、上記と同じインポート操作を繰り返すことになります。

【PC不要】LINE Keepを使ってトーク履歴を引き継ぐには【スマホのみ】

引き継ぎに失敗した時のためにトーク履歴をバックアップしておきたい、あるいはPCがなく、スマホだけでトークの引き継ぎをおこないたい場合は、LINEのクラウドストレージ機能「Keep(キープ)」にトーク履歴をバックアップして移行する方法があります。

【Android】LINEでトーク履歴をKeepにバックアップして引き継ぎ/復元する方法【PCなし】

  1. 旧端末でKeepにトーク履歴をバックアップ
  2. 新端末でLINEにログイン後、Keepに保存したトーク履歴をダウンロード
  3. ファイラーで適切なフォルダにトーク履歴を移してからインポート(復元)

手順は上記のとおりですが、ここではダイジェストで流れを紹介します。

LINE トーク履歴 Keep 引き継ぎ Android

LINEアプリで引き継ぎたいトーク履歴を、フルバックアップ(すべてバックアップ)します。その際、メールで送信するオプションを選ぶと共有先候補が表示されるので、[LINE Keep]を選択します。

これでKeepへのバックアップが完了。特別な登録や料金などはかからず、LINEユーザーなら誰でも使えます。同じアカウントを引き継げは、新端末でもこのKeepにアクセスできます。

LINE トーク履歴 Keep 引き継ぎ Android LINE トーク履歴 Keep 引き継ぎ Android

LINEアカウントの引き継ぎ(ログイン)をおこないます。

新端末のLINEでKeepにアクセスし、バックアップしたトーク履歴ファイルを一旦ストレージにダウンロードします。

LINE トーク履歴 Keep 引き継ぎ Android

トーク履歴ファイルを復元(インポート)するには、「LINE_Backup」というフォルダの中にトーク履歴ファイルが設置されている必要があります。

そこで、ファイル管理アプリ(ファイラー)を利用して、「Download」フォルダに保存されたトーク履歴ファイルを、「LINE_Backup」フォルダに移動する作業をおこないます。

LINE トーク履歴 Keep 引き継ぎ Android

ファイル移行後、LINEアプリで友だちとの(空の)トークルームを作成し、トーク履歴をインポート。元通りにトークが復元されるはずです。

詳細な手順については、下記の特集を参照してください。

【Android】LINEでトーク履歴をKeepにバックアップして引き継ぎ/復元する方法【PCなし】

トーク履歴の復元に失敗した(消えた)場合

失敗の原因は大きく、2パターンあると考えられます。一つはバックアップしたデータが移行途中で壊れた場合、もう一つはトーク履歴ファイルを格納すべきフォルダにきちんとファイルが移行できていない場合です。

LINE トーク履歴 引き継ぎ エラー 失敗 Android

前者では、トーク履歴ファイルのダウンロードが正常にできていないことなどが原因のことも少なくなく、移行作業をやり直すことで上手くいくケースがあります。バックアップ自体が正常におこなえておらず、すでにアカウントも引き継ぎ済みで旧端末のLINEが起動できない時は、残念ながらトーク履歴の復元は厳しい状況と思われます。

また後者では、アカウント引き継ぎ済みの新端末でトーク履歴ファイルを入れるフォルダを間違えているケースが多いようです。LINEアプリで復元時に、[トーク履歴をインポート]のメニューが表示されないといった症状が代表的ですが、正しいフォルダにトーク履歴ファイルが入っているか確認してみましょう。

2. iPhoneからiPhoneへの機種変更(引き継ぎ)の場合

iPhone版LINEは、iTunesで暗号化バックアップ・復元をおこなうことにより、LINEのトーク履歴の引き継ぎ(復元)をすることができます。同時にアカウントの引き継ぎもおこなえますが、iPhone版LINEアプリのバージョン5.10.0以降では、新端末でiTunesから復元後にLINEを起動すると、「本人確認」が求められるようになりました。

この本人確認ステップでは、メールアドレスとパスワードの入力、2段階認証(引き継ぎの許可)、電話番号認証(もしくはFacebookログイン)が求められるため、旧端末でこれらの設定を済ませておかねばなりません。その上でiTunesによる暗号化バックアップを始めますが、この方法でLINEを引き継ぐことについては、LINE公式ブログでも自己責任でおこなうよう注意喚起されています。

iTunesを介したPCでの引き継ぎは、LINEだけでなくiPhoneのすべてのデータを移行できる便利な方法である反面、トーク履歴の復元に失敗するケースがあります(自己責任たる所以でしょう)。トーク履歴の消失に備えるためにも、後述する「iCloudへのバックアップ」を事前におこなっておくこと(PCなしでトーク履歴を引き継ぐことも可能)を強く推奨します。

2-1. 旧iPhoneでメールアドレス登録をする

旧端末で、少なくともメールアドレス登録は必須になります。詳しい手順は、下記の特集を参照してください。

失敗しない、機種変更時にLINEを引き継ぎする方法(iPhone・Android対応)

また、念のためiCloudにトーク履歴をバックアップしておきましょう。

【iPhone】LINEのトーク履歴をiCloudにバックアップして引き継ぎ/復元する方法と注意点【PC不要】

2-2. iTunesを最新バージョンにする

LINE トーク履歴 引き継ぎ

この方法では、パソコン(Windows PC、Mac)においてiTunesが必要となります。iTunesは下記より入手できます。

iTunes - iTunesを今すぐダウンロード - Apple(日本)

すでにiTunesを導入している場合は、最初に「ヘルプ」から[更新プログラムを確認][バージョン情報]をクリックし、iTunesのバージョンが最新かどうかをチェック。また、新旧iPhoneのiOSバージョンも最新アップデートしておく必要があります。

2-3. 旧iPhoneとPCを接続する

LINE トーク履歴 引き継ぎ

iPhone(旧端末)とPCを接続し、上部にある端末アイコンをクリックすると、iPhoneのバックアップのメニューが表示されます。

2-4. iTunesで暗号化バックアップを開始する

LINE トーク履歴 引き継ぎ

ここでは、「自動的にバックアップ」の項目は[このコンピュータ]を選択しておきます(iCloudでは無料で使える容量が5GBしかないため、バックアップに必要な容量を確保できない可能性があります)。

加えて、[iPhoneのバックアップを暗号化]に必ずチェックを入れます。通常はパスワードを設定するよう求められるので、任意でパスワードを決め、忘れないようにメモしておきましょう(復元時に必要です)。

LINE トーク履歴 引き継ぎ

パスワード設定後、LINEのトーク履歴を含めたiPhone内の各データのバックアップが開始されます。バックアップが始まらない場合、「手動でバックアップ/復元」の項目の[今すぐバックアップ]をクリックします。

容量にもよりますが、所要時間は30~90分程度をみておきましょう。バックアップ完了までケーブルを抜かないようにします。

LINE トーク履歴 引き継ぎ

途中、このような画面が表示されたら、[Appのバックアップを作成]をクリック。

アプリを復元するのに必要なバックアップを作成します。

LINE トーク履歴 引き継ぎ

バックアップが完了したら、iTunesのメニュー[編集]から[設定]を開いて、[デバイス]をクリックします。

「デバイスのバックアップ」の欄にバックアップされた端末と日時が表示され、きちんと完了しているかどうか確認できます。確認後、旧iPhoneをPCから外しましょう。

2-5. 新しいiPhoneにバックアップデータを復元する

LINE トーク履歴 引き継ぎ

続いて、新しいiPhoneでPCに接続し、再びiTunesを起動します。

新しいiPhoneが認識されて表示されるので、「このバックアップから復元」の中から先ほどバックアップしたものを選び、[続ける]をクリック。

LINE トーク履歴 引き継ぎ

バックアップ時に設定したパスワードを尋ねられます。

入力して[OK]をクリック。

LINE トーク履歴 引き継ぎ

データの転送(復元)が開始されます。

LINE トーク履歴 引き継ぎ

iOS設定アシスタントに従って新iPhoneでiCloudやパスコードなどを設定後、[さあ、はじめよう]をタップすると、ホーム画面が表示されます。

写真や動画、アプリなどがiTunesから転送されます。ファイルの転送サイズによりますが、転送が完了するまで20~30分程度かかることがあります。

2-6. 新しいiPhoneのLINEで本人確認、2段階認証、電話番号認証をおこなう

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転送完了後にLINEを起動すると、本人確認をおこなう画面が表示されます。[本人確認する]をタップ。

本人確認のため、登録したメールアドレスとパスワードを入力します。

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機種変更後の新端末で電話番号が変わる場合や、SIMカードが挿入されていない場合、Facebook認証(ログイン)でLINEを利用していた場合は、2段階認証の画面に遷移します。

旧iPhoneのLINEで「その他」→[設定]→[2段階認証]と進み[アカウントを引き継ぐ]をオンにした上で、この画面の[続行]ボタンをタップします(この他に新iPhoneだけで認証する方法もあり)。

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2段階認証を通過すると、電話番号認証(もしくはFacebook認証)が求められます。

新iPhoneの電話番号を入力し、SMS等で認証番号を取得します。

LINE トーク履歴 引き継ぎ

4ケタの認証番号を入力して、[次へ]をタップします。

LINE トーク履歴 引き継ぎLINE トーク履歴 引き継ぎ

この時点で、旧iPhoneのLINEが使えなくなります。

[確認]をタップすると、初期化されます。

LINE トーク履歴 引き継ぎ

新しいiPhoneでは、友だち追加の設定が表示されます。

適宜、自分に合った設定を選んだら、[次へ]をタップ。

LINE トーク履歴 引き継ぎ

トーク履歴を含めて、旧iPhoneの時とまったく同じ状態のLINEが復元されるはずです。

【検証】本当にLINEで「クローンiPhone」による同時アクセスは不可能になったのか? iTunes暗号化バックアップからの復元でも本人確認が必須化

もし引き継ぎに失敗してしまった場合は、後述の章も参照してください。

トーク履歴の復元に失敗した(消えた)場合

筆者が経験した失敗パターンでは、LINEを起動した際にログイン画面が表示されました。メールアドレスとパスワードを入力し、アカウント引き継ぎには成功したものの、トーク履歴は復元されなかったのです。

実際、このように復元がうまくいかないケースは結構あるようです(おそらく、これが自己責任たる所以でしょう)。ただ、トーク履歴の復元に失敗してもiCloudバックアップさえ残っていれば、いったんLINEをアンインストール後、ログインし直すことで、トーク履歴をiCloudから復元できる可能性があります(iCloudバックアップの詳細は後述します)。

LINEの機種変更で「失敗」「引き継ぎできない」時の対処法まとめ──パスワード・メールアドレス忘れ、電話番号エラー、2段階認証、トーク履歴など

旧iPhoneは使わないのなら初期化するか管理を徹底しよう

LINE トーク履歴 引き継ぎ

ご存知のように、タレント・ベッキーと「ゲスの極み乙女。」川谷絵音のLINEトーク画面が流出したとされる問題。ほぼ同じように使えてしまうよう複製したiPhoneが原因という説が有力で、「クローンiPhone」「LINE監視」などがバズワードになりました。

要は、古いiPhoneの暗号化バックアップを元に新しいiPhoneを復元した状態を指しており、本稿で紹介している手順で引き継ぎをおこなえば、旧iPhoneはまさに「クローンiPhone」と呼ばれる状態になります。それら複数端末から、同一アカウントでLINEを利用できたのです。

ヤバい、「クローンiPhoneでLINE監視」の現実──あなたはプライバシーを守れるか?

機種変更後、放置した旧iPhoneを第三者に使われれば、まさに「LINE監視」も実現されてしまう危険性があったのですが、前述のとおり、LINEのバージョンアップによってiPhone複数台による同時アクセスはできなくなりました。

ただし、LINEでは対策が講じられたとはいえ、こうした事態を避けるには少なくとも旧iPhoneにパスコードをかけておく、あるいは旧iPhoneは初期化するといった施策も必要でしょう。

iPhoneを初期化して復元する方法、iTunes/iCloudバックアップも解説【パスワード忘れ・LINEなど】

【PC不要】iCloud経由でトーク履歴をバックアップ・復元するには【スマホのみ】

引き継ぎに失敗した時のためにトーク履歴をバックアップしておきたい、あるいはPCがないという場合は、新たに実装されたiCloud経由でLINEのトーク履歴を引き継いで復元する機能を利用しましょう。

【iPhone】LINEのトーク履歴をiCloudにバックアップして引き継ぎ/復元する方法と注意点【PC不要】

ここでは、ダイジェストで流れを紹介しますが、具体的な手順は以下のとおり。

  1. 旧iPhoneでiCloud Driveをオンにする
  2. LINEのトーク履歴をiCloudにバックアップする
  3. 新iPhoneでLINEにログイン後、iCloudからトーク履歴を復元する

LINE トーク履歴 引き継ぎ iCloud

iCloudと接続されている状態で旧端末のLINEアプリを開いて、[その他/…]から[設定]→[トーク・通話]→[トークのバックアップ]と進みます。

[今すぐバックアップ]をタップし、iCloudへのトーク履歴をバックアップを開始。自動的にトーク履歴データの圧縮・アップロードがおこなわれます。

LINE トーク履歴 引き継ぎ iCloud

表示が「バックアップ完了」となればOKで、すべてのトーク履歴を一括バックアップ可能です。

あとは新端末で、LINEログイン(アカウント引き継ぎ)の作業を進めます(この時、新iPhoneで先にiCloudに接続しておきます)。

LINE トーク履歴 引き継ぎ iCloud

LINEのアカウント引き継ぎ時の認証番号入力(本人確認)を済ませた段階で、トーク履歴の復元をおこなう画面が表示されるはずです。

ここで[トーク履歴をバックアップから復元]をタップすれば、ほどなくトーク履歴の復元が完了します。詳しくは、下記の特集を参照。

【iPhone】LINEのトーク履歴をiCloudにバックアップして引き継ぎ/復元する方法と注意点【PC不要】

3. iPhoneからAndroidへ、AndroidからiPhoneへの機種変更(引き継ぎ)の場合

iOSとAndroidの間の異なるOSをまたぐ機種変更では、残念ながらLINEのトーク履歴をそのまま引き継いで復元することはできません。

そのためトーク履歴を残す手段は、旧端末でテキスト形式のファイルとして保存するほか、そのファイルをメールに添付して転送したり、Evernote等に保存しておくといった方法に限られます。

3-1. テキストベースのトーク履歴をメールに添付

LINE 機種変更 引き継ぎ

iPhone版LINEを例に手順を紹介します。まず、履歴を保存したいトークを選んで開きます。

トーク画面右上にある[V]ボタンから、各種メニューを表示させ、[設定]をタップしましょう。

LINE 機種変更 引き継ぎ

[トーク履歴を送信]をタップすると、[メールで送信][その他アプリ]のメニューが表示されます。

LINE 機種変更 引き継ぎ

ここでは[メールで送信]を選ぶと、iPhoneのメール作成画面に移行します。トーク履歴のテキストファイルが添付された状態です。

ファイルを送りたいメールアドレスを入力して送信(または下書き保存)すれば、トーク履歴の保存は完了。

3-2. Evernote等にテキストベースのトーク履歴を保存する

LINE 機種変更 引き継ぎ

また、Evernoteのようなアプリにトーク履歴を保存するのも便利です。ここでは、Android版LINEを例に紹介します。

トーク画面右上にある[V]ボタンからメニューを表示させ、[トーク設定]→[トーク履歴をバックアップ]→[テキストでバックアップ]をタップします。

表示される共有アプリとして、[Evernoteに追加]を選んでみましょう。

LINE 機種変更 引き継ぎ

すると、Evernoteのノートにテキストファイルが添付される形で保存されます。添付ファイルの[:]ボタンをタップし、[表示]を選択してトーク履歴を閲覧できます。

LINE 機種変更 引き継ぎ

トーク履歴は、テキストビューアを通じて確認することになります(ここではHTMLビューアを利用しています)。

LINE 機種変更 引き継ぎ

このように、テキストベースのトーク履歴が保存できます。スタンプや写真などの保存や閲覧はおこなえません。

これらの操作手順について、詳しくは下記の特集を参照してください。

3-3. LINEのキープ機能を使って、大事なメッセージだけバックアップ

トーク履歴をまるごと残すという方法には向きませんが、LINEのKeep(キープ)機能を活用して、大事なメッセージを単体でLINEのクラウド上にバックアップ保存することもできます。

この方法のメリットは、機種変更してLINEを引き継いだ後もすぐに新端末のLINEからそのデータを参照できること。また、手順も非常に簡単であること。反対にデメリットは、テキスト形式でしか保存できず、誰からのメッセージであるかがデフォルトで明示されない点です。

手順

LINE トーク履歴 引き継ぎ Keep

友達とのトークで、保存したいメッセージを長押しして表示されるメニューから、[Keep](Androidでは[Keepに保存])をタップするだけ。メッセージの複数選択も可能です。

LINE トーク履歴 引き継ぎ Keep

保存したメッセージは、新端末のLINEからも簡単に確認できます。友だちリストから自分のプロフィールのポップアップを開き、[Keep]をタップしてアクセスします。

LINE トーク履歴 引き継ぎ Keep

メッセージは上掲のような形式でバックアップされています。メッセージ自体は編集可能なので、誰からのメッセージなのかを加筆しておくなどすると、わかりやすいかもしれません。

LINEのKeep(キープ)機能の使い方:写真や動画、ファイルなどをLINE内に保存できるストレージ