未来人
タイムマシンに乗って現在にやってくる「未来人」。未来人を名乗る人物は世界中で何人も確認されています。
今回はその中でも特に有名な人物をご紹介しようと思います。果たして彼らは本当に未来人なのでしょうか?
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未来人ジョン・タイター
ジョン・タイターは2000年にアメリカのインターネット掲示板に書き込みをした人物です。彼は自分は2036年からタイムトラベルしてきた未来人だと説明しました。未来の状況や自分が未来人である証拠として資料をアップしたことで、ジョン・タイターは世界中で注目を集めます。2001年には「任務を完了した。」という書き込みを残しており、それ以来彼と思われる書き込みはされていません。ジョン・タイターが本物の未来人であることは証明されていませんが、彼が書き込んだ内容やネットにアップした資料が興味深いものであったため、「未来人ジョン・タイター」は現在でも議論の的になっています。
未来人ジョン・タイターの書き込み
ジョン・タイターは未来である2036年の状況について様々な書き込みをしています。ここではタイターが説明した2036年の状況をまとめています。ちなみに彼は自分が書き込みをすることで未来が変化する可能性があり、必ずしもこのとおりにならない可能性があると前置きしていました。タイターが現れた2000年の時点ですでに彼が生きていた世界の歴史と2%の誤差が出ているとも語ったそうです。
画像:pixabay
①2034年にタイムマシンが完成する
タイターの暮らす2036年ではすでにタイムマシンが完成してから2年が経過しており、彼はこれを使って2000年にやってきたといいます。しかし、すべての人がこれを信じているわけではないとも説明しました。仮にタイターが本当に未来人なのであれば実際にタイムトラベルが成功しているため未来の人々がこれを信じていないのには違和感があります。
②タイムマシンはいくつかの国が所持しているが一般人は使用できない
上記の疑問を解決する書き込みも存在します。タイムマシンは一般時には解放されていないというのです。完成から2年しか経過していないのであれば、国の上層部や一部の富裕層しかその存在を知らされていないことも十分考えられます。さらには過去に干渉することで未来を変えてしまう危険性があるため使用できる人間も厳選されることが予想されます。
③無線のインターネットが主流で世界中のどこにいてもアクセス可能
タイターによると未来のインターネットは無線が主流になっているといいます。また、世界中のどこにいてもアクセスすることができ、後述する戦争後の未来では非常に重宝するコミュニケーション手段になっているといいます。無線を使ったインターネットはすでに主流になりつつあります。タイターが暮らしているという2036年であれば整備が済み、世界中のどこでもアクセスが可能になっている可能性は高いです。しかし、タイターは今後核戦争が起きると説明しているため、この無線インターネットは核戦争によって多くの街や大地が破壊された後でも通信可能なシステムである必要がありそうです。
④テレビと電話はインターネットによって提供される
タイターは2036年には電話とテレビはインターネットによって提供されていると話しています。事実、現在ではスマートフォンが普及し電話やテレビはインターネット経由で使用されるようになりました。しかし、コンテンツとしてのテレビは衰退が著しいため、2036年にもこれが利用されているということには違和感が残ります。
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⑤大手企業は軒並み倒産している
タイターは2000年に新聞で見かけるような大手企業は2036年には存在していないと語っています。グーグルやマイクロソフト、デルなどの名前が挙げられたといわれていますが、実際には企業の名前は書き込んでいないようです。急激な変化の中での企業存続は難しく、核戦争が起こったとしたなら現在の大手企業は倒産していてもおかしくはありません。
⑥宇宙人は見つかっていない
タイターは2036年になっても宇宙人は発見されていないと書き込んでいます。彼は宇宙人と呼ばれるものはタイターよりずっと未来からやってきたタイムトラベラーなのではないかとも語っています。
⑦地球温暖化はさほど問題になっていない
2000年頃には盛んに叫ばれた地球温暖化の問題も、2036年ではさほど問題になっていないそうです。事実、大企業や一般家庭などの協力もあり、地球温暖化は一時期よりもずっと緩やかになったといわれています。
⑧核戦争による汚染が深刻化している
未来に起こった核戦争により、各国は積極的な干渉を控えるようになりそれぞれが孤立したような状態になっているとタイターは語っています。また、核戦争による汚染により飲み水になる淡水の確保が難しくなっているとも書き込んでいます。
⑨平均寿命が下がり出生率も低下している
タイターは核戦争の影響から未来人の平均寿命は60歳を下回り、出生率の低下も深刻化していると説明しています。また、核兵器が完全に消滅したわけではなくコミュニティ同士の争いが続いていることもこれらの原因だと語っています。
出典:wikipedia
未来人ジョン・タイターの予言
タイターは未来の状況以外にも今後起こるであろう出来事をネット上に書き込んでいます。しかし、タイターの書き込みによりこれらの歴史が変わる可能性が高く、予言といえるものではないとも説明しています。事実、彼が書き込んだ内容の多くは現実には起こっていません。
画像:pixabay
①2000年問題がきっかけで戦争が起こる
2000年以前はシステムが年号を下二桁のみで判断していました。そのため、2000年になった瞬間にコンピューターが1900年と勘違いして誤作動することが危惧されました。これが2000年問題です。タイターはこの2000年問題によって起こった混乱が後の戦争の火種になったと語っています。しかし、事前に行われた大規模な対策により2000年問題による大きな混乱は防がれました。これはタイターの予言が外れたことを表しているのでしょうか?それとも彼のいうとおり、タイターの発言により未来が変わったのでしょうか?
②2001年にCERNがタイムトラベル理論を発見し研究が始まる
CERNとは欧州原子核研究機構のことで世界最大の素粒子物理学研究所です。スイスのジュネーヴや、スイスとフランスの国境をまたぐ地域に研究所があり、欧州20ヵ国により運営されています。CERNは2007年に実験の中でブラックホールを発生させる可能性を発表しました。ブラックホールから得られるホーキング放射というエネルギーを利用できれば理論的にはタイムトラベルも可能だとされています。
③2001年以降に新しいローマ教皇が誕生する
タイターは2001年以降にローマ教皇が変わると予言していました。以降と言ってしまえばいつかは変わるので予言かというと微妙なところですが、2005年にヨハネ・パウロ2世が死去し、ベネディクト16世が新たに教皇となっています。
④ペルーで地震が発生する
タイターは近いうちにペルーで地震が発生すると予言していました。彼は地震が起こる日を当てることもできたそうですが、そうすると死ぬはずだった人が死なず、生きるはずだった人が死ぬことになるため明言は避けたそうです。タイターが地震について発言した4か月後にペルーでマグニチュード7.9の大地震が発生しました。
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⑤2001年以降に中国が宇宙の有人飛行に成功する
タイターは近いうちに中国が有人での宇宙飛行に成功するとも予言しています。2003年に中国は宇宙船「神舟5号」により初の有人宇宙飛行を成功させました。
⑥イラクは核兵器を隠し持っている
タイターはイラクが核兵器を隠し持っていると予言しました。2003年にアメリカとイギリスの連合軍がイラクを空爆して第二次湾岸戦争が始まります。この攻撃の理由が「イラクが核兵器を隠し持っているため」というものでした。しかし、後の調査でイラクは核兵器を持っていなかったことがわかっています。
⑦2011年にアメリカ合衆国が解体される
タイターによればアメリカ合衆国は2011年に解体され、「アメリカ連邦帝国」が建国されるはずでした。しかし、そのような事実はなくアメリカ合衆国は現在も存続しています。タイターのいた未来では2000年問題の混乱により衛星が地球に落下しています。それによりアメリカで内戦が起こり、最終的にアメリカ合衆国が解体されるという経緯だったそうです。2000年問題を無事に乗り切った現在ではこれらの予言は起こり得ないのかも知れません。
⑧2015年に第三次世界大戦が起こる
2015年になるとロシアがアメリカ、中国、ヨーロッパに核爆弾を落とし、第三次世界大戦が勃発したとタイターは語っています。ロシアの攻撃はアメリカ連邦帝国や中国内部の反乱部隊に同調するもののため、私たちの歴史の中では起こることはありませんでした。この戦争は30億年を超える犠牲者を出し、2017年に終結したとタイターは書き込みをしています。タイターのいた世界ではこの第三次世界大戦の影響を大きく受けており荒廃してしまったといいます。
出典:wikipedia
未来人ジョン・タイターのタイムマシン
タイターは自身を過去に送り込んだとするタイムマシンについても多くの証言をしています。彼によるとタイムマシンとは乗り物ではなく重力制御装置なのだといいます。この装置は2034年にCERN(欧州原子核研究機構)によって試作機が発明されたとタイターは説明しています。タイムトラベルは以下のように行われたといいます。
①目的の年月日時刻の座標を設定する。
②重力場が発生し、搭乗者はエレベーターで上下するような感覚を受ける。
③光が屈折するようになり、紫外線が激しく放射される。
④その後、周囲が真っ暗になり光を感じなくなる。
⑤次第に明るさが戻り、景色が元通りになるとタイムトラベルが完了する。
タイターによると10年前に戻るためにはタイムマシンに1時間ほど乗っていなければならないといいます。また、タイムトラベルの際には激しい光に包まれるためサングラスが必要だとも語りました。タイターの使用したタイムマシンは60年までしかタイムトラベルができず、それ以上過去に戻ろうとすると全く異なる時代に飛んでしまう可能性があるそうです。
ジョン・タイターの使命
タイターは自分が2000年にタイムトラベルした理由をIBM5100を入手するためだと語りました。IBM5100はIBM社が開発したデスクトップタイプのコンピューターです。タイターが暮らす2036年になってIBM5100にはマニュアルにないコンピューター言語の翻訳機能があることが判明したといいます。タイターは2年後に控える2038年問題の解決に役立てるためにタイムトラベルし、IBM5100を入手する必要があったのだと説明しました。2038年問題は2038年1月19日3時14分7秒に時刻を表現するシステムが誤作動を起こす可能性が危惧されている問題です。また、タイターは1975年で「ある人物」に会う必要があるとも発言しており、2001年3月に「任務が完了した」と書き込みをした後、消息を絶っています。
2062年の未来人
「2062年の未来人」は2010年にネット掲示板2ちゃんねるに現れた未来人を自称する人物です。彼は「ある生命体」の確保のためにタイムトラベルしてきたと書き込んでおり、東日本大震災などを予言したため一躍有名になりました。彼は2ちゃんねるにて「yあ 間 N意 埜 b於(やまにのぼれ)」という暗号を残しており、その3ヶ月後に東日本大震災が発生しました。また、「今回の任務が完了したら2016年4月15日へ行く。また会えたらいいな」という書き込みの後、4月16日に熊本で震度6強の地震が発生しています。
地震に対する予言の的中と日本人の未来人であることから2062年の未来人はネットの人気者になりました。さらにはWEBサイト「2062ミライジン」まで立ち上げています。このサイトでは未来人の肉声が公開されていますが、ダウンロードするためには1万円と高額な費用が必要なためお金目的の偽物なのではないかとの声も上がっているそうです。
出典:2062.jp
いかがでしたか?世界には未来人を自称する人々が何人か確認されています。この中には明らかに虚偽であるものから、もしかして…と信じてみたくなる人物まで様々です。私たちはそれだけタイムトラベルに憧れているのかも知れません。
ジョン・タイターは本物だと思っている
夢があっていいよな