韓国政府系研究所長「私は親日派、日本は母の国」

国務調整室が監査、発言は事実

韓国政府系研究所長「私は親日派、日本は母の国」

 韓国政府系研究機関の高官が公の場で「私は親日派」「日本は母の国」と発言したことが事実であることが確認された。

 首相の補佐機関である国務調整室は、韓国環境政策評価研究院(KEI)のイ・ジョンホ国家気候変動適応センター長が親日発言をしたかどうかなどについて監査を行った結果、事実だったことを確認したと26日、発表した。

 国務調整室はKEIに罷免・解任・停職などが含まれている厳しい懲戒処分を要求、KEIは懲戒委員会を開いてイ・ジョンホ・センター長を2カ月の停職処分とすることを決めた。

 イ・ジョンホ・センター長は今年1月、世宗市内の会場で行われたKEI主催のワークショップで参加者数十人を前に親日発言をしたとして騒動になっていた。この時の討論には酒が提供されており、イ・ジョンホ・センター長もある程度酔っていたことが分かった。

 国務調整室関係者によると、イ・ジョンホ・センター長は「私は親日派だ」「日本は母の国」「祖父が日帝時代(日本による植民地支配時代)に(日本の国策会社)東洋拓殖株式会社の幹部だった」と発言していたことを監査の過程で認めたという。

 当初は「イ・ジョンホ・センター長は乾杯のあいさつで『天皇陛下万歳』と万歳三唱した」とも言われていたが、同センター長はそれについては否定したとのことだ。国務調整室監査チームも「天皇陛下万歳」と言いながら万歳三唱をしたかどうかについては、当時の出席者からは確認できていないとしている。

 イ・ジョンホ・センター長のこうした発言は、出席者の話として6月に一部メディアで報道されたが、KEIと同センター長はこの時、「事実無根」と否定した。KEIは「そのようなワークショップが開かれたという事実はない」と、イ・ジョンホ・センター長は「そうした話をしたことはない。したとしても酔っている状態で、冗談だった」と釈明していた。

 イ・ジョンホ・センター長は「日ごろから日本の環境政策は優れているなどの発言をしてきたが、特定の国に対して好ましいと言ったのではなく、政策を比較する過程で参考にするべき点があると思ったものだ」と説明している。

 KEIは国務調整室傘下の政府系研究機関で、環境関連政策・技術研究開発や環境影響評価の専門性・公正性を高めるため1992年に設立された。

ハン・サンヒョク記者
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