野村アセットマネジメントがマイナス金利の影響でMMF(愛称:ひまわり)の運用を中止

野村アセットマネジメントは6月3日にMMF(マネー・マネジメント・ファンド)の運用を中止して預かったお金を返すと発表。信託の期間は2016年8月31日まで。

日銀のマイナス金利付き量的・質的緩和で、金利水準が低下して、MMFの運用が困難になったとのこと。2016年5月末の純資産総額は約4097億円。

金利低下により、運用環境がどんどん悪化しています。マイナス金利の副作用の一つと言えるでしょう。


マイナス金利で野村アセットマネジメントのMMF(ひまわり)運用中止

償還額は1万円になるように調整中。

2016年6月2日現在の年換算利回りは年0.002%

MMFは、元本保証ではない金融商品。とはいえ、元本割れしないようにリスクの低い運用に特化した商品ですから、安全重視でお金が少しでも増えればという層に人気がありました。

元本の安全性に配慮した運用を行います。

残存期間が短い好利回りの内外の公社債やコマーシャル・ペーパーおよび金融商品等に投資します。

国債、政府保証付債券や投資適格格付を有する(長期格付でBBB格以上を有している(同等と判断されるものを含みます。)債券および金融商品に投資します。

投資する有価証券または金融商品は、主として残存期間1年以内のものとします。野村証券

野村MMF(ひまわりの運用状況)

野村アセットマネジメントが公表している現在の運用状況は、85%が信託銀行の金銭信託。運用したくても利回りが0%以上の国内安全資産はほとんどなし。

有価証券が17%。(うちCP14%)

  • 国債:0%
  • その他債券:4%
  • CP:14%
  • 原先取引:0%
  • repo:0%
  • コール・ローン:0%
  • 金s年信託・預金:85%
  • その他:-2%

2016年6月2日の無担保コールO/N物レートは、平均-0.055%、10年国債利回り-0.12%と、マイナス金利が著しく、顧客に利息を払えない状況。

短期金融商品(国債やCP)の利回り推移を公表しているサイト。

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