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 陸上自衛隊は28日、東富士演習場(静岡県御殿場市、裾野市、小山町)で、国内最大の実弾演習「富士総合火力演習」を一般公開した。観覧チケットには14万7831件の応募があり、倍率は28・6倍。昨年の28・8倍に次ぐ高率だった。招待客と合わせ、2万6849人が見学した。

 2012年からは毎年、演習場を離島に見立て、上陸して侵攻してくる敵を撃退する想定で演習している。隊員約2400人、戦車や装甲車約80両、大砲約60門、攻撃ヘリなど航空機約20機が参加し、約36トン(約3億9千万円分)の弾薬を使った。

 富士総合火力演習は、1961年に始まり、66年から一般公開している。陸自によると、隊員教育のほか、「陸自に対する国民の理解と信頼を深める」ことを目的にしている。(福井悠介)