蹴球探訪
奇跡の初優勝見えた レスター・岡崎が激白「試合後はいつも悔しい」(4月27日)
【ゴルフ】石川、首位守る 7年ぶり完全Vに王手2016年8月28日 紙面から ◇RIZAP・KBCオーガスタ<第3日>
▽27日、福岡県糸島市、芥屋ゴルフ倶楽部(7151ヤード、パー72)▽晴れ、気温28・6度、北東4・1メートル▽賞金総額1億円、優勝2000万円▽68選手(アマチュア1人)▽観衆4119人 復帰2戦目の石川遼(24)=カシオ=が、7年ぶりの完全優勝に王手をかけた。4バーディー、2ボギーの70で回り、通算12アンダーで初日からの首位を死守。10月の米ツアー復帰、完全復活への第一歩として、ツアー通算14勝目に挑む。2打差の2位に小田龍一(39)=Misumi=とブラッド・ケネディ(オーストラリア)の2人が続いた。 スタート前の練習場で、石川は不満顔だった。ショットが不調で「良いスイングができていなかった」。最大瞬間風速10・8メートル。玄界灘から強風が吹き荒む悪条件。案の定、コースに出てもショットは乱れ、好調の上昇気流はせき止められた。 5番。1打目を右に大きく曲げ、カート道で跳ねた球は隣の4番ホールの斜面へ。7番パー4ではあっけなくパーオンを逃した。前半でスコアを落とし、ケネディに首位の座を明け渡した。それでも、石川は崩れず、平静だった。 「こういう日もあるのかなと思ったけど、修正できれば、おのずと結果はついてくると思っていた」 8番で8メートルのパットをねじ込んだ。9番ではアプローチがさえ、連続バーディーで息を吹き返した。14番パー4、残り40ヤードの2打目。石川はクラブを握った左腕を高々と上げ、「入ったと思った」とカップインを確信した瞬間、球は15センチ手前で急停止。イーグルを逃し、力なくへたり込んだが、はにかんだ表情には自信がみなぎっていた。 「(最終日は荒天予報で)何が起こるか分からないので、1位で上がりたいと思っていた。良い内容ではなかったけど、アプローチとパットで我慢できた」 今月上旬、松山英樹に11月のW杯出場を直接、口説かれた。「他の選手じゃ嫌だ。絶対に優勝したいから、あと3カ月で仕上げてくれ」。熱い思いを伝えられ、驚いた石川の心は震えていた。 「自分としては『マジかよ』と。英樹に『もっと頑張れ』と言われているような気がする」。試運転ではなく、ここからは一戦必勝。盟友からの叱咤(しった)に、石川は完全優勝で呼応してみせる。 (松岡祐司) PR情報
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