岩隈「日本のファン盛り上げなきゃ」　ダルビッシュと３度目対決へ

　２９日（日本時間３０日）のレンジャーズ戦に先発する岩隈久志投手（３５）が２６日、ダルビッシュ有投手（３０）との投げ合いを心待ちにした。レ軍戦の登板に向け、遠征先の敵地シカゴで投球練習を行い、１９球を投じた右腕は「相手は地区首位ですから打線をしっかり抑えることを意識して投げたい。自分の仕事をするだけ」と静かに闘志を燃やした。

　ワイルドカードでのポストシーズン進出争いを繰り広げる中、チームの勝利を優先する考えを変えることはなかったが、「もちろんダルと投げ合うのはうれしいし、楽しみ」と３度目となるダルビッシュとの対決も待ち遠しいようだった。

　前回登板ではヤンキースの田中と対戦。２戦続けての日本人対決となり、「応援してくれている日本のファンも楽しみにしていると思う。自分のピッチングをして、盛り上げなきゃっていう気持ちもある」と“使命感”を口にし、言葉に力を込めた。

　今季は登板２６試合（全て先発）で通算投球回も既に１６２イニングを超え、来季の契約を自動更新できる権利も勝ち取った。メジャーでの自己最多勝ち星（１５勝）にもあと１勝と迫っているベテランは「去年投げてないから、今年やらなきゃいけないという気持ちはあった。残り試合もしっかり調整して自分のピッチングをするだけ」と残り１カ月となったシーズンを見据えた。

　　（シカゴ穐村賢）