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【プロ野球】

巨人4連敗…大竹寛5回途中KO

2016年8月28日 紙面から

DeNA−巨人 5回表DeNAに勝ち越しを許し降板する巨人・大竹寛=横浜スタジアムで

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◇DeNA7−3巨人

 DeNAが快勝した。3−3の5回にロペスの左翼線二塁打で勝ち越し。さらに宮崎の右中間二塁打、梶谷の左前打で2点を奪った。8回にも1点を加えた。山口は今季5度目の完投で自己最多の9勝。巨人は大竹寛がつかまり4連敗。

 これでは戦意喪失と見られても仕方がない。巨人がズルズルと後退していく。先発・大竹寛が5回途中で6失点。投打ともに粘りを欠き、6月上旬以来の4連敗を喫した。コイとの差は今季最大タイの11に開き、その影を探すことも難しくなってきた。

 2夜連続でベテランがKO。大竹寛は「(1回の)3点で抑えておけば(試合は)分からなかった。本当に5回が悔やまれます」と言葉を絞り出した。高橋監督の声にも怒りがにじむ。「立ち上がりは難しいと思う。でも、そこだけではない。途中の失点も痛い取られ方だった」

 1度は3点差を追いついた攻撃陣も、2度目のビハインドに抵抗する力は残ってなかった。投打ともに勝利への執着心が続かない。出発点は24日の広島との直接対決だった。4点差を逆転され、広島にマジックが点灯。そこから4試合で31失点と投壊が続いている。

 「(チーム状態は)全然良くないでしょ」。村田ヘッドコーチも憤まんやる方ない。首位を見上げても遠く、3位のDeNAとは5・5差。この『中途半端』な2位独走が、戦闘意欲をそいでいるようにも映る。

 残りは26試合。もうひと踏ん張りが必要だ。指揮官は「苦しいのは今に始まったことではない。こちらがケツをたたく前に、選手は分かっていると思う」と個々の自覚を求めた。このままコイの逃走を助けているようでは「球界の盟主」の名が泣く。 (井上学)

 

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