包装や中身の特徴が酷似した商品を販売され損害を被ったとして、人気のロールケーキ「堂島ロール」を製造販売するモンシェール(大阪市)が、菓子会社「堂島プレミアム」(同)など計3社に類似商品の販売差し止めや2千万円の損害賠償などを求める訴訟を大阪地裁に起こしたことが26日、分かった。第1回口頭弁論が同日開かれ、堂島プレミアム側は請求棄却を求めた。
訴状によると、モンシェールは平成15年から堂島ロールを販売。マスコミでも頻繁に取り上げられ、近年のロールケーキブームの火付け役にもなった。
一方、堂島プレミアムは25年以前から、「プレミアムロール」の名称でロールケーキを製造し全国の小売店で販売しているという。
モンシェールには数年前から「堂島ロールだと思って購入したが別の商品だった」といった問い合わせが相次ぎ、同社は昨年10月、名称の使用差し止めを求める仮処分を大阪地裁に申し立てた。地裁は今年4月、堂島プレミアムに使用差し止めを命じたが、その後も同様の商品が販売されていた。
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