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体を低くして地球と同じ高さになる きょうは 犬だから

「山に川にスキー場に」OLYMPUS STYLUS TG-4 Toughを買って1年が経ったので写真と評価をまとめてみる

カメラ/写真 アウトドア

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昨年の8月末にオリンパスの防水タフネスコンデジTG-4を購入してから丁度1年が経ちました。F2.0の明るいレンズを搭載し、顕微鏡モードや深度合成といった充実のマクロ撮影機能も売りにしたこのカメラ。

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私の場合は、やはりタフネス性能を生かしたアウトドアカメラとしての使用が最も多く、内蔵GPS機能を使ったロガー機能なども頻繁に使用しました。

当初は1/2.3型というコンデジ用の小型センサー故に、画質に不満を持つかとも思ったのですが、「思ってたよりもよく写る」というのが個人的感想。メインで使っているレンズ交換式カメラが使える環境で、あえてこのカメラを使うことは少なかったですが、このカメラがあったからこそ撮れたというシチュエーションも多く、今では手放せない愛用カメラの1台となっています。

本記事ではそんなTG-4で撮ってきたこの1年の写真を振り返りながら、このカメラの個人的な評価をまとめていきたいと思います。

TG-4を「登山」で使う

最初にTG-4を登山で使ったのは昨年の夏山シーズンラストの富士登山だったかと思います。我々以外に人の姿のない御殿場ルート。TG-4は主に奥さんに預けていたので、写っているのは私の後ろ姿。

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富士山頂で撮った写真は思ってた以上に解像感のあるものでした。もちろんピクセル等倍で見れば甘い部分もありますが、少なくともブログ掲載レベルなら十分な実力。

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秋の涸沢カールでも活躍してくれました。使い慣れてるオリンパスのカメラと発色の傾向が似ているので、撮影時の露出補正や撮影後の現像、レタッチもいつものOM-DやPENと近い感覚で行うことができます。

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涸沢からの下山路、思った以上に険しかったパノラマコースを歩く私を撮ってくれたのもやはり奥さんです。

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オリンパスの防水カメラはこのTG-4の前に、3桁機のTG-850(現行製品だとTG-870)を使っていました。広角端の広さは良かったですが、やはり画質などは明らかにTG-4が上。センサーは同じもである可能性が高いだけに(?)、やはり搭載レンズの性能が良いのだと思われます。

TG-4を「水辺」で使う

防滴でなく「防水」というのは、密閉度を高くできるコンデジならでは。半分水中、半分水上のような写真だってTG-4なら簡単に撮ることができます。

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うっかり水没するかもしれないカヤック遊び(実際にはそうひっくり返るものではありませんが)。普通に遊んでいるだけでも水がかかるような水辺遊びでもTG-4なら安心。うっかり湖に落としても大丈夫なよう、フロートを付けておくとよいでしょう。

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OLYMPUS フローティングストラップ Tough(TG)シリーズ用 CHS-09

OLYMPUS フローティングストラップ Tough(TG)シリーズ用 CHS-09

趣味の釣りでもTG-4は安心して使えます。釣りにはミラーレスや一眼レフを持ってくことも多いのですが、余程狙った撮影をするのでなければ、魚に触った手でうっかりカメラを持っても、丸ごとジャブジャブ洗えるTG-4の方が断然使い勝手は上。

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こんな水中写真だってお手の物。シュノーケリングやダイビングの趣味があれば、もっと面白い使い方があるのでしょうね。

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TG-4を「スキー場」で使う

雪山という訳ではありませんが、スキー場でもTG-4は活躍してくれました。一眼を使ってもいいのですが、スキーの運動量や私個人の力量を考えると、やはりコンパクトでタフに扱えるTG-4が安心。

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広大な雪原と青い空を綺麗に描いてくれました。

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リフトから撮った写真もこの通りの精細さ。

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TG-4を「マクロ」で使う

TG-4といったらコンデジの小さなセンサーサーズというデメリットを逆手取ったマクロ機能の充実ぶりでもお馴染み。
やはりここでも防水機能を生かしての雨の日の花マクロ。今年の梅雨時期はアジサイのマクロ撮影に活躍してくれました。

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マクロ域という程ではありませんが、先日の槍ヶ岳登山の際、あまりの雨にOM-Dをザックにしまった後もTG-4が重宝しました。

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深度合成機能はミラーレスカメラのOM-D E-M1にも搭載されてしまったことで、あえてTG-4でという機会は減ってしまいましたが、マクロ域での深度合成が手軽に撮れるのはTG-4ならでは。こちらの記事で多少ですが、深度合成も試しています。

普段使いでも活躍してくれるTG-4/GPSや電子コンパスなど

特別防水機能やマクロ撮影が必要でない普段使いのコンデジとしても、もちろんそれなりの性能を発揮してくれるTG-4。スマホのカメラが良くなったとはいっても、素性の良いレンズを搭載したTG-4が吐き出す絵はまだまだスマホの上を行きます。
F2.0の明るいレンズのおかげで、飲食店の写真も感度を上げずに撮ることができます。

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そういえば、初はてな訪問の際もこのカメラを持っていましたっけ。

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ズームコンデジの基本機能であるズーム性能。広角端25mm相当の画角から…

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ズーム端で100mm相当の光学4倍ズーム。これはもうスマホでは無理ですね。

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さらにデジタルズーム併用で400mm相当まで。さすがにシャープさはありませんが、高倍率のコンデジを使ってもこれぐらいの画質って結構ありそうな気が…?

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最近は登山の際、メインのカメラには超広角ズームを付けて行くので、念のための望遠対策としてこのTG-4+デジタルズームがあると安心です。

その他、GPSロガー機能などもありますが、それについては以下ので少し紹介しています。最近はロガーとしてはあまり使っていませんが、GPSと共に内蔵している電子コンパスの方角表示が、撮影時にリアルタイムでモニター表示されるのは登山写真の際にははかなり捗ります。

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* *

以上、オリンパスSTYLUS TG-4 Toughをこの1年間使ってきての振り返りでした。同じ防水カメラとして、TG-4の前に使っていたTG-850に比べてもかなり満足度が高いですし、私にしてはこの先も長く使うことにになりそうなコンデジです。
機会があればフィッシュアイのコンバージョンレンズなども使ってみたいものです。
OLYMPUS フィッシュアイコンバーター TG-1,TG-2,TG-3,TG-4用 FCON-T01

OLYMPUS フィッシュアイコンバーター TG-1,TG-2,TG-3,TG-4用 FCON-T01

ちなみに本機種が出た際に目玉のひとつともされたRAW保存についてですが、最近RAWでも撮るようになってきたので本機でもRAWで撮っています(最近だと槍ヶ岳山行のTG-4写真などはRAWで撮ったもの)。

とはいえ、JPEGと大きく違うか?というとそれ程変わる訳でもなく(ハイライトに階調が残っていたのは驚きましたが)この手のカメラでは、ある程度割り切った使い方で、プログラムオートでJPEG保存って方が合ってる気もしています。