名古屋市天白区。名古屋市のなかでも少し外れた、郊外の住宅街チックなエリアなため庶民的なお店やスーパーなどが立ち並んでいます。
一方で、意外と昔ながらの中小企業の社長さんなどが住んでいることも多く、全体の数が多いわけではありませんが、少し気取ったお店がひょんなところに隠れている場合も。
そんな天白区に、とある若手の大将さんがやっていらっしゃるカウンターだけのお寿司屋さんがあります。その名も「笑え魚」。原駅から徒歩2分の場所にある隠れ家的なお寿司屋さんです。
カウンターだけの小さな寿司屋の店主はまだ若い
鶴舞線原駅と言えば、バスターミナル的な役割も担っており、ただ市バスと地下鉄を乗り換えるだけのポイントに使っている方も多いはず。
でも、少し歩けば面白いお店がたくさんあります。
この寿司屋「笑え魚」さんも、原駅からは徒歩2分という近場にありながら、駅からはビルの裏に隠れており、駅から出て散策をしてみなければ意外と目につかないという隠れ家的なスポットなのです。
寿司屋と言えば夜からのイメージですが、今回は少し早めの6時入店。ちょいとつまみながら飲みたい時間。店内には行ってみると、そこにはカウンター席だけのこじんまりとした空間と暖色の灯りだけが灯っています。シンプルですが、落ち着く空間です。時間が早くて1組だけというのもまた贅沢。
そんな落ち着く空間の笑え魚さんですが、こちらの大将はまだ30歳前半で、もともとは日本料理の出身なのだとか。その若さにして、名古屋市内外からお客さんの訪れるお寿司屋さんを作り上げたのだからすごいです。
さっそく、そのお寿司をいただきます。
寿司は美味いし、アナゴも美味い
お寿司の値段は、こういった呑みもできるお寿司屋さんのなかでは比較的安め。1貫で90円からと、さすがに毎日は来れないにしても、ちょっとしたぜいたくにも使えそうな料金です。
まずはにぎりでアジを注文。個人的に、最初の寿司屋の注文は光りものからと決めています。大将の腕や素材の鮮度が見たいとかじゃなく、単純に好きなものをオーダーしているだけなんですけどね。
撮り方が下手くそでごめんなさい……。でも、味は美味い。シャリは少しパラつく程度の硬さと水分具合で、口のなかにしっかりとお米の粒を感じられます。そこに、アジの脂と弾力が混ざって良い一体感です。
他にも、車エビやコハダ、トロをいただましたが、どれも安定して美味しい。なんというか全体的に優しいお寿司。カウンターのみの寿司屋だと、メニューが無いところもありますが、こちらはきちんとメニューがあるので、初心者にも優しいところが良いですね。
初めて回らないお寿司屋さんに連れていってもらったときには、メニューが無くて知っているネタしか食べられなかったのを今でも覚えています。もちろん、その日その日の鮮度のいいネタだけを使う場合には、メニューが無いのも仕方ないのでしょうけど。
そんな思い出話はともかく、こちらのウリはなんと言ってもアナゴ。お寿司屋さんですが、穴子丼なんてメニューがあるぐらい鉄板のメニューなのです。
にぎりでもいいのですが、今回は私もお酒をいただいていたので、穴子をつまみにしていただきました。
目の前で焼いてくれる穴子の身はふっくらとしていてジューシー。身に入れた刃の間に甘いタレが詰まっていて、よりしっとりと感じられます。わさびで味を変えて楽しむもよし、きゅうりで食感を変えて楽しむもよしです。
大将が日本酒をお好きとのことで、お酒もおすすめを聞いたらきちんと教えてくれます。種類もそこそこあるので、お酒をメインに寿司をつまみたいという使い方にもおすすめです。
そこそこ飲み食いして1人で5000円前後。食べログだと夜は10000円と書いてありましたが、おまかせ握りの12貫でも3500円程度なので、お酒をいただいてもさすがにそこまではかからないかと思います。ちょっとした日常のぜいたくに訪ねてみてはいかがでしょうか。
笑え魚
愛知県名古屋市天白区原1-2004 コーポさかい 1F
052-808-0701
火〜土曜日:昼 12:00〜13:30、夜 17:00〜24:00
日曜日:17:00〜22:00定休: 月曜