アレルギー心配で食事制限 保護者の4割 医師に相談せず

アレルギー心配で食事制限 保護者の4割 医師に相談せず
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食物アレルギーを心配して保護者が食事を制限している6歳未満の子どものうち、およそ4割のケースで医師に相談していないことがわかりました。厚生労働省は、行き過ぎた食事制限は子どもの発育に悪影響が出るおそれがあるとして、医療機関を受診するよう呼びかけています。
厚生労働省は食物アレルギーについて家庭での対応を調べるため、全国の6歳未満の子ども、3800人余りを対象に、去年、保護者へのアンケート調査を行いました。

この中で、「子どもの食物アレルギーを心配して、食事制限をしたことがあるか」を尋ねたところ、「制限している」あるいは「制限したことがある」と保護者が回答した子どもは合わせて914人で、およそ24%にのぼりました。このうち42%にあたる385人の子どもについては、保護者が医師に相談しないまま自分の判断で食事制限をしていたということです。

厚生労働省は「親やきょうだいに食物アレルギーがある場合などは、思い込みや誤解で子どもの食事を制限する保護者が少なくない。行き過ぎた食事制限は栄養バランスや味覚の形成に悪影響を及ぼしかねず、アレルギー症状が出たら、まずは医療機関に相談して適切な指導を受けてほしい」と呼びかけています。