手早く安く食べられることから、都心を中心にニーズが高い立ち食いそば。GetNavi webでは、これまで選りすぐりの立ち食いそば屋を紹介してきましたが、今週はどんなお店がピックアップされたのでしょうか。立ち食いそばといえば、どうしてもスピードが重視される傾向にあります。ここでは、堅実な仕事で質の高いそばを提供するお店を紹介します。
【その1】そばのポテンシャルを最大限に引き出す“サクッ”とした天ぷらが評判の「つぼみ家 四谷店」/四谷三丁目

6割そばとのことだが、それでこの香りは見事。つるつるしたのどごしも素晴らしい。もりつゆはかつお本枯れ節と昆布からだしを取り、カエシを効かせたキリッとした味。かけつゆはだしにさば節を加え、豊かな風味が際立っている。

また、天ぷらもうまい。揚げ上がりはサクッと軽く、野菜や魚介の素材のうまみがしっかり凝縮。店長はかつて、某高級そば店で修行をしていたそうで、揚げの技術にその片鱗がうかがえる。基本揚げたてで、ピーク時でも長く揚げ置くことはない。

人気メニューは「ミニ天丼セット」や「大海老天そば」。女性客には「野菜天そば」も人気だ。
【その2】東京そばのスタンダード! 甘辛つゆ+ゆでめんにこだわる「立喰いそば 遠野屋」/南砂町

同店のそばは、しょうゆの香りが香ばしい東京風のつゆが特徴。ひと口飲むと、本かつお節と宗田節で取っただしのうまみと甘辛い味わいが食欲を刺激する。太めのゆで麺との相性もいい。

天ぷらは揚げ置きだが、衣はサクサク。この衣がつゆに溶けて、そばの味わいがさらに増す。人気はえびかき揚げと小柱のかき揚げだが、春菊天やソーセージ天もおいしいと評判。

駅から離れた立地だが、店には朝から夜勤明けのタクシー運転手たちが詰めかけて大繁盛。午後も4時の閉店まで客が途絶えない。ここ「遠野屋」は、城東の湾岸地区の隠れた名店だ。
【その3】24時間営業で石臼挽き! いつも高品質なそばがある「そば新 蒲田西口店」/蒲田

だしはかつお本枯節、宗田節、さば節、北海道南かやべ産の根昆布、しいたけを使い、奥行きのある香りとコクを生み出す。かえしは関東の薄口しょうゆと関西しょうゆをブレンドしたこだわりの味だ。

一番人気は「冷やし鴨せいろ」。この鴨肉はフライパンで焼き、余分な脂を抜いているのがミソ。焼いた鴨の香ばしさとうまみにねぎの風味が加わり、つけ汁はより奥深い味になっている。

客層は会社員や学生など。飲食店で仕事を終えた人が深夜に来店することも。同店が供する一杯のそばは、そんな彼らに安らぎを与える味なのだ。
【その4】店名を冠した夏季限定そばが大人気! オフィス街・五反田の優良店「そば処 ことぶき」/五反田

麺は押し出し式製麺機を使った二八そば。エッジの立った細麺はコシ、のどごしが素晴らしい。つゆはかつお節、宗田節、さば節で取っただしに甘めのかえしを合わせたもの。重厚だが、だしが主張しすぎず絶妙なバランスだ。

揚げものはえび天、ささみ天など6種類で、注文後に揚げる。オススメはばら天で、玉ねぎ、にんじん、いんげんをバラバラに揚げるのが面白い。衣は薄くクリスピーで、野菜の甘みがある。ばら天をご飯にのせ、甘辛いタレをかけた「ばら天丼」もうまい。

盛りつけなど、細かい部分に手を抜かないのもうれしい。この店のそばには、食欲を満たす以上の満足感がある。
【その5】ヤミツキになる苦味とさっぱりとした後味! 明日葉天そばが好評の「万葉そば つつじヶ丘店」

同店のそばは麺の太さが異なる「乱切り」風。これにより、温がけでも冷やしでもそばの香りとコシが楽しめる。つゆは甘めながらかつおだしのコクが感じられ、さっぱりした味わいだ。

名物メニューは「明日葉天そば」。衣が薄めでサクッと揚がった明日葉の天ぷらは、春菊とは違った苦みがあり、あと味がさっぱりしておいしい。

また、そば湯に加え、かつおだしのサービスも用意。つゆに加えたり、そのまま飲んだりして楽しめる。店にはビジネスマンのほか、女性や年配層の客も多い。土日の昼は家族連れで行列ができるという。