アルプス山脈を徹夜で走破 2500人余が挑む

アルプス山脈の周囲に設けられたフランス、イタリア、スイスの3つの国をまたがる山道を夜を徹して走り抜く競技が行われ、多くの日本人も参加して、高低差がおよそ1800メートルもある過酷なコースに挑みました。
今回行われたのは、トレイルランニングと呼ばれる競技で、アルプス山脈の最高峰、標高4810メートルのモンブランの周囲に設けられた全長170キロ、高低差およそ1800メートルとアップダウンが激しく過酷なコースで行われました。

14回目を迎えたことしの大会には80を超える国と地域から2500人余りが参加し、日本時間の27日未明にフランス側の町シャモニ・モンブランを一斉にスタートしました。
日中の気温が30度に達する中、コースには10か所以上の休憩所が設けられ、参加者たちは水を補給したり食事を取ったりして夜を徹して走り続けました。

今回のレースにはおよそ150人の日本人も参加し、このうち24時間39分2秒のタイムで、日本人トップの16位でゴールした川崎市中原区の小原将寿さん(34)は「暑くてかなり厳しかったです。仲間の中には途中で棄権した人もいたので、その人たちの思いも胸になんとか走り抜けることができました」と話していました。
このレースでは、日本時間の28日午後11時半までにゴールすれば公式記録として認定されます。