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 北朝鮮による潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)発射を受け、国連安全保障理事会は24日午後(日本時間25日午前)、緊急の非公開会合を開いた。会合は、安保理メンバーの日米に韓国を加えた3カ国の要請で開催。日米韓は今後、安保理が発射を非難する立場を明確に示すことをめざす。

 英国の代表者は会合前に「英国は遠慮なく北朝鮮の行動を非難する。全メンバー国が明確な非難で一致することを期待している」と記者団に述べたが、この日は結論は出なかった。議長国マレーシアのイブラヒム大使によると、ほとんどのメンバー国はおおむね非難の立場だった。米国が報道声明の文案を練り、メンバー国に配布する見込み。

 北朝鮮は今月3日にも弾道ミサイルを発射し、日本の排他的経済水域(EEZ)に着弾。安保理が緊急会合で対応を協議したが、北朝鮮を強く非難する声明を求める日米などと、米韓による迎撃ミサイル配備が北東アジアの緊張感を高めているなどと反発する中国の溝が埋まらず、失敗に終わっている。今回の協議も難航する可能性がある。(金成隆一

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