【萬物相】国民の期待に沿って間違った予報を出す韓国気象庁

 気象庁にとって最も頭が痛いのは、新年を迎える1月1日朝の東海岸の天気予想だという。曇りや雪が降りそうな場合でも、それをありのまま伝えるのには注意が必要だ。地元の商店や自治体から「商売の邪魔をするのか」といった恨みつらみや不満が出てくるからだ。そのため気象庁は「場合によっては日が出ることもある」という言葉を挟んだりする。

 気象庁の予報では今年ももうすぐ猛暑が終わるらしいが、実際はなかなか涼しくならず、そのためか一層暑く感じる。気象庁はここ数日、2日に1回のペースで「暑さはもうすぐ終わる」との予報を出しているが、暑さは一向に収まらないことから、気象庁には最近「アマガエル予報」という非難が相次いでいる。涼しさを期待する国民の願いに応えるため、気象庁は意図してその願い通りの間違った予報を出しているということらしい。しかしいくら自然現象の予測は難しいとしても、気象庁が持つ世界最高レベルのコンピューターは無駄にならないようにしてほしいものだ。今日は蚊の口も曲がると言われる処暑だ。気象庁の予報通り明後日には厳しい暑さも過ぎ去るだろうか。

金泰翼(キム・テイク)論説委員
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