ブリのあらを使ったブリ大根
ブリの稚魚であるワラサが安く売っていたので、大根と煮ました。あらの下処理は意外に簡単!牛すじ肉の下処理に比べたら(笑)大根に味がしみて、あらもおいしく煮込むことができました。ご飯がすすみます。ぜひぜひ作ってみてくださいね!
ブリは出世魚!成長するごとに名前が変わる
ブリはおいしいですよね。ブリ大根にブリ照り、塩焼き、から揚げ、お刺身、カルパッチョ、ブリしゃぶなどいろいろないただき方があります。
ブリは脂がのる冬がいちばんおいしいとされ、「寒ブリ」と呼ばれています。
しかしおよそ80㎝以上に成長したブリもおいしいですが、稚魚もなかなかいけます。今回はメジロ・ワラサを使いました。
成長によって名前の変わる出生魚のブリですが、地方によっても呼び名が多少異なります。ここでは関東と関西での呼び名をご紹介いたします。わたしの地元と住まいのあるところという単純な理由です(笑)
- 30㎝未満 ワカナ ワカシ
- 60㎝未満 ハマチ イナダ
- 80㎝未満 メジロ ワラサ
- 80㎝以上 ブリ
青が関西、赤が関東の呼び名です。神戸生まれなので、関西びいきでごめんなさい(笑)
ブリ大根あら煮のレシピ
夏に出回るメジロ・ワラサ。ブリまではいかないまでも脂がけっこうのっていておいしかったです。安く売っているので、ぜひあら煮を作ってみてくださいね。
あらの下処理 霜ふり
- 水で洗います
- ボウルに入れて、塩を強めにふります(10分ほどおきます)
- お湯を沸かして、あらが浸るくらいまで入れます
- 水を加えて丁寧に洗ってください(血やうろこを取り除いてください)
- 気になる方は水を入れかえ、洗ってください(わたしは散々やりました)
あらの表面が白くなりました。中まで火が通らないように注意してくださいね。
大根の下ごしらえ
大根をここでは1/3本ほど使いました。2~3㎝くらいの輪切りにして、面取りをします。煮崩れしないためです。
鍋に大根を入れ、たっぷりの水と米を小さじ2ほど入れて、30分下茹でします。米をいれると灰汁が取れます。米のとぎ汁でもOKです。(1回目のとぎ汁)
ザルにあげておきます。
ブリ大根あら煮を作りましょう(ここではメジロ・ワラサ)
鍋に調味料を入れます。
これはおばあちゃんのレシピノートにある煮魚の合せ調味料で作っています。
- 水 1と1/2
- 醤油 大さじ4
- みりん 大さじ1
- 酒 大さじ2
- 砂糖 大さじ3
- だしの素(粉末) 小さじ1/2強
煮立ってきたら、スライスした生ショウガ(1片)を入れます。
あらをきれいに並べます。
アルミホイルなどで落とし蓋をします。15分くらい煮ますが、ときどき灰汁を取ってくださいね。
15分煮たあらです。この煮汁で大根を煮ます。半分くらい入れてください。
弱火で10分ほど煮ます。味がしみ込んできたら、火から鍋をおろします。あらも大根も冷めるまで、鍋のままで置いておいてください。
針ショウガの作りかた
生ショウガ1片を細かく千切りにします。そして水に10分程度さらします。そうするとショウガがパリっとします。
ブリのあら煮の出来あがり
大根とあらを煮てから何時間も鍋に放置?していたので、かなり味がしみ込みました。盛り付けるまえにまた温めなおしてくださいね。さいごに針ショウガをあしらって出来あがりです。
準備する材料
- ブリのあら(夏場はメジロ・ワラサ)
- 大根
- ショウガ
- 醤油
- みりん
- 酒
- 砂糖
- だしの素
- 塩
- 米
さいごに
大根とあらを別々に分けて煮込まない方法もあります。でも分けるほうが煮崩れしにくくよいと思います。炒めもののときもそうですが、食材によって火の通りかたが違います。より食材のおいしさを引き出すためには、ベストな火加減でそれぞれ調理するのがいいのかなとわたしは思います。
そして常々、心がけていることは、召し上がってもらう相手のことを思い浮かべながら、1つずつの作業をていねいに行うようにしています。相手のよろこぶ姿がみたいし、健康でいてくれることがわたしの願いだからです。
ぜひ、ブリ大根のあら煮を作ってみてくださいね。