内戦が続くシリアで26日、首都ダマスカス郊外のダラヤから反体制派が撤退し、アサド政権に明け渡した。政権側と25日に停戦に合意したことを受けた。ダラヤは反体制派の拠点で政権に対する抵抗の象徴だった。だが、2012年から政権軍の包囲攻撃を受け、水や生活物資が欠乏し、人道危機が起きていた。
シリアの国営通信やAFP通信によると、国連と赤新月社が26日にダラヤ入りし、残っていた住民約4千人を大型バスに分乗させ、政権がダマスカス郊外に用意した仮設住宅に移送した。反体制派の戦闘員約700人と家族は、反体制派の勢力下にあるシリア北西部イドリブへ撤退した。
ダラヤはダマスカス中心部から約10キロ。政権軍は砲撃や空爆でも制圧できず、町を包囲して上水道や物資搬入を遮断。この4年間でダラヤに支援物資が搬入されたのは今年6月の1度だけで、人口は内戦前の約8万人から激減していた。
シリア内戦ではダラヤと同様に、政権軍の包囲攻撃を受けて反体制派が撤退する町が相次ぐ。国連や国際人権団体は「飢えか降伏かを迫る戦術で、非人道的」と非難している。(イスタンブール=春日芳晃)
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朝日新聞国際報道部
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