【椿あきおコラム・インタビュー】
シングル『私のこと』は9月9日発売。10月31日には1stソロアルバム『私のうた』をリリース予定【拡大】
そんな風に感じているのは自分だけかと周りを見ると、いつもなら推しの出番以外は外に出たり、フロアの隅でスマホをいじっていたりする人が少なくないのですが、その場のほとんどの人がじっと彼女の歌声に聞き入っていました。
彼女の名は鈴木花純(すずきかすみ)。2013年『あいりす』というグループでデビュー。「地下というより地底アイドル」(本人談)な活動を続ける中、あるライブ会場で現在彼女のプロデュースと楽曲を手掛ける“つぶP”氏と出会う。そのわずか2日後、つぶP氏より渡された曲に「自分の歌うべきうたはこれだ」と感じ、つぶP氏の事務所に移籍。2015年6月二人組のユニット『テレジア』として活動再開するが、今年5月に解散。以降、ソロとして活動している……というのが大まかな経歴。
キレイな顔立ち。メークも薄め、マニキュアもせず、短く切った爪もまじめな人なのだろうなと好印象……だったのですが、ステージで切々と歌い上げたあとのMCのグダグダっぷりがなんだかオモシロイ。商店街にある定食屋の看板娘のような気さくな感じは高く評価できます。ただ、歌の世界観とかアイドルとしてのイメージは大丈夫なのか? と余計な心配も。でも、そのギャップに萌えます。
-- 黙っていれば美人なのに…
鈴木「残念美人といわれています。小学校2年生から高校生までバレーボールをやっていたんです。女の子たちのバチバチな空気の中で生きてきたんです。おかげで口が悪く男っぽくなりました。内面は“オラァ!”みたいな……でも、それが私なので、MCで笑ってくれればうれしい。面白くて、しっとりした歌を歌う子と思ってもらえればそれでいい。そんな気持ちです」
つぶP「わざわざアイドル的なキャラクターを作らなくても、素のままで多くの人から愛されていますから、その姿でいい。しゃべることでファンになってくれる人も多いですし、いま聴いてくれているファンは、そこがいいと言ってくれています」