事件前から繰り返し暴行 エスカレートして殺害か 埼玉

事件前から繰り返し暴行 エスカレートして殺害か 埼玉
埼玉県東松山市の河川敷で16歳の少年が殺害された事件で、逮捕された少年らが死亡した少年に対して事件の前から繰り返し暴行を加えていた疑いがあることが警察への取材でわかりました。警察は、暴行がエスカレートし、殺害に至った疑いがあるとみて調べています。
今月23日の朝、埼玉県東松山市の河川敷で、隣の吉見町に住む井上翼さん(16)が、死亡しているのが見つかり、中学生3人を含む14歳から17歳までの少年5人が殺人の疑いで逮捕されました。
警察の調べに対し、4人は容疑を認め、1人は「その場にいただけだ」と容疑を否認しているということです。

これまでの調べで、井上さんと逮捕された少年の多くは、遺体が見つかる1週間ほど前から行動をともにするようになったとみられていますが、その後の調べで、少年らは知り合ったばかりの井上さんに、事件の前から繰り返し暴行を加えていた疑いがあることが警察への取材でわかりました。
また、井上さんは、事件の前、少年らに複数回にわたって腕などに火の付いたタバコを押しつけられたなどと、周囲に話していたということです。

警察によりますと、少年らは、現場の河川敷で、「殴ったり、蹴ったりしたほか、頭を持って動かなくなるまで水につけた」などと、供述しているということで、警察は、暴行がエスカレートし、殺害に至った疑いがあるとみて調べています。