カミツレの歴史は古く、4000年も前から薬草として利用されていました。日本には、医学の薬として、オランダやポルトガルから江戸時代に入って来ました。
別名は「カモミール」とも言います。様々な効能がある事から「医者の薬」とも呼ばれています。ヨーロッパでは「母の薬草」と呼ばれています。
凄い生命力を持っており、踏み付けられるほど良く育つと言われている様に、とてもたくましい植物です。
「逆境に耐える」「逆境で生まれる力」が花言葉です。
薬としては駆風薬としても用いられています。
ハーブとして最も人気の一つでもあるカミツレをご紹介します。
カミツレ
カミツレとは
原産地はヨーロッパであり、古くから薬用植物として栽培されているキク科の二年草です。カミツレ属は、アジア、地中海沿岸、南アフリカに約50種、日本に2種あり、その内数種が鉢植え、花壇、切花用に栽培されています。高さは約60cmで特有の芳香が全草にはあります。葉は、2~3回羽状に細かく切れ、互生します。頭状花は径約2cm、黄色で両性の筒状花が中心にあり、雄性の白色の舌状花が周囲にあります。頭状花を乾燥させた物が薬の〈カミツレ花(か)〉です。お茶の様に煎じた物を飲用すると発汗に効果があると言われており、煎じ汁で洗眼したり、浴場に入れるという利用法もあります。「ローマカミツレ」と言う同じ薬効のある物がありますが、別属の多年草です。オランダ名の「カミルレ」のなまった物が和名で生薬名の「カミツレ」です。
効能
花の芳香の成分はノニール酸、カマツレンなどの精油の他にアピゲニンなどの配糖体を含み、発汗を促進し、ヨーロッパでは古くから薬用に用いられる。
効能1
風邪の引きかけ
利用法1
乾燥させたカミツレの花5gを急須に入れて熱湯を注ぎ、5分置いた後、飲用する。
効能2
神経痛・リウマチ
利用法2
カミツレ一握りを布袋に入れ浴剤にする。
採集
花が最も綺麗な時に花を摘み取ります。
保存法
陰干しにして乾燥させます。瓶に入れて保存します。
以上がカミツレについてでした。
特徴が良く分かったと思います。
上記の様に有効活用して行きましょう。