高浜原発事故を想定 大規模な防災訓練 悪天候で一部変更も
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福井県の高浜原子力発電所で地震に伴う事故を想定し、7000人を超える住民が参加する国の原子力防災訓練が始まり、福井県を含む3つの府県など、およそ150の機関が県外への避難などの対応を確認しています。
訓練では土砂災害などで孤立した住民をヘリコプターや船を使って避難させる予定でしたが、天候の悪化でバスによる避難に変更されました。
訓練では土砂災害などで孤立した住民をヘリコプターや船を使って避難させる予定でしたが、天候の悪化でバスによる避難に変更されました。
訓練は、若狭湾沖で発生した地震の影響で、高浜原発から放射性物質が放出したという想定で行われ、福井、京都、滋賀のほか国や警察、消防などおよそ150の機関のほか、原発から半径30キロ圏内に住む福井と京都の住民合わせて7100人あまりが参加し、事故の進展に応じた避難訓練が行われています。
このうち、防災拠点となるオフサイトセンターでは、現地災害対策本部が設けられ、国や県、電力事業者など関係機関をつないだテレビ会議システムを使って原発の状況や風向きなどを確認し、午前9時ごろ原子力緊急事態宣言が関係機関に伝えられ、住民の避難などが始まりました。
訓練は、地震に伴う原発事故と同時に原発の近くでがけ崩れが発生するという「複合災害」を想定して行われています。
このうち、高浜町の宮尾地区では、県道で土砂崩れが起きたとして、自衛隊の6人が崖崩れで道を防いでいるという想定で用意された木材を重機を使って取り除いていました。
このうち、防災拠点となるオフサイトセンターでは、現地災害対策本部が設けられ、国や県、電力事業者など関係機関をつないだテレビ会議システムを使って原発の状況や風向きなどを確認し、午前9時ごろ原子力緊急事態宣言が関係機関に伝えられ、住民の避難などが始まりました。
訓練は、地震に伴う原発事故と同時に原発の近くでがけ崩れが発生するという「複合災害」を想定して行われています。
このうち、高浜町の宮尾地区では、県道で土砂崩れが起きたとして、自衛隊の6人が崖崩れで道を防いでいるという想定で用意された木材を重機を使って取り除いていました。
悪天候理由に一部中止
この土砂災害で孤立した住民を原発から半径5キロ圏内にある野球場から自衛隊のヘリコプターを使って大阪府内の駐屯地に運ぶ訓練が予定されていましたが、天候悪化のため中止となりました。
訓練では、最大で55人が搭乗できる陸上自衛隊の大型ヘリコプターで住民18人を運ぶ予定でしたが、視界が悪いとしてヘリコプターによる搬送をやめたということです。
訓練に参加した男性は、「実際の事故の時に、これぐらいの風で飛ばなくなるのかと思うと、いざというとき不安だ」と話していました。
訓練では、最大で55人が搭乗できる陸上自衛隊の大型ヘリコプターで住民18人を運ぶ予定でしたが、視界が悪いとしてヘリコプターによる搬送をやめたということです。
訓練に参加した男性は、「実際の事故の時に、これぐらいの風で飛ばなくなるのかと思うと、いざというとき不安だ」と話していました。
県境越える広域避難も訓練
また、原発から7キロほど離れた和田地区では、午前9時に住民に屋内退避の指示が出され、ことし4月の熊本地震を受け、家屋が倒壊したという想定で、12人の住民が一時避難所に指定された保健福祉センターに避難しました。ただ、住民のなかには、指示が出される前から避難を始める人もいました。
そして、避難指示が出されると、住民は町の職員の問診を受けながら内部被ばくを防ぐためのヨウ素剤に見立てたあめを受け取り、バスに乗って兵庫県の三田市に避難を始めました。
訓練ではこのほか、高浜町やおおい町の住民が県境を越えて兵庫県に避難する「広域避難」も行われていて、京都府内で放射性物質が付着していないかを確認するスクリーニングの実施も盛り込まれています。
訓練は、午後3時ごろまで行われる予定で、国や県などが策定している避難計画の実効性を検証することにしています。
そして、避難指示が出されると、住民は町の職員の問診を受けながら内部被ばくを防ぐためのヨウ素剤に見立てたあめを受け取り、バスに乗って兵庫県の三田市に避難を始めました。
訓練ではこのほか、高浜町やおおい町の住民が県境を越えて兵庫県に避難する「広域避難」も行われていて、京都府内で放射性物質が付着していないかを確認するスクリーニングの実施も盛り込まれています。
訓練は、午後3時ごろまで行われる予定で、国や県などが策定している避難計画の実効性を検証することにしています。
びわ湖では水質調査の訓練
滋賀県では、高浜原発から30キロ圏内に高島市の一部が含まれているものの、人が住んでいないことから避難訓練は行われませんが、防災訓練の一環として県北部の高島市と長浜市のびわ湖の湖岸で水質調査が行われました。
びわ湖は近畿地方の1400万人あまりに水を供給する重要な水源です。27日は、関西電力の職員2人が湖岸からおよそ5メートル離れたびわ湖の水5リットルを専用の容器に入れました。
関西電力では、福井県にある研究施設で水の放射性物質の濃度などを分析したうえで、滋賀県に報告することにしています。
関西電力美浜発電所の放射線管理課の木村勇人化学班長は、「今回の訓練で課題を見つけて、実際の事故に備えたい」と話していました。
びわ湖は近畿地方の1400万人あまりに水を供給する重要な水源です。27日は、関西電力の職員2人が湖岸からおよそ5メートル離れたびわ湖の水5リットルを専用の容器に入れました。
関西電力では、福井県にある研究施設で水の放射性物質の濃度などを分析したうえで、滋賀県に報告することにしています。
関西電力美浜発電所の放射線管理課の木村勇人化学班長は、「今回の訓練で課題を見つけて、実際の事故に備えたい」と話していました。