政治利用のにおいプンプン 伊調馨に「国民栄誉賞」授与へ
日刊ゲンダイ / 2016年8月27日 9時26分
吉田沙保里に続く?(C)真野慎也
安倍官邸が、リオ五輪で4連覇した女子レスリングの伊調馨(32)への国民栄誉賞授与に向けて動いている。伊調が固辞しなければ、安倍による授賞はこれで4人目。中曽根政権と並ぶ史上最多タイだ。まもなく4年という長期政権とはいえ、ずいぶん気前がいいもんだ。
国民栄誉賞の目的は「広く国民に敬愛され、社会に明るい希望を与えることに顕著な業績があったものについて、その栄誉を讃えること」と規定されている。伊調はこれをクリアしているのだろうが、肝心の国民ウケはイマイチだ。ネット上には〈これで国威発揚になるんなら安いもんだ〉とか、〈国民栄誉賞の大バーゲンセールや! 今回金メダル取った選手みんなにあげちまえ〉などと皮肉たっぷりな書き込みが相次いでいる。
政治評論家の山口朝雄氏は言う。
「国民栄誉賞の趣旨からいえば、国民の大多数が〈この人なら〉という人物に授与するのは当然。それなのに、人選が胸にストンと落ちない感覚を覚えるのは、政治利用のニオイがプンプンするからでしょう。導入した福田赳夫元首相時代から、政権浮揚の道具にされてきた歴史がある。与える側に意図があり、あえて基準をハッキリさせず、線引きを曖昧にしているのです」
安倍は過去最多の41メダルにご満悦だったのだから、リオで結果を出した他の選手たちにも授与しても良さそうなもの。伊調の浮上を受けて、ネット上には〈内村にもあげなさい〉〈高松ペアにもあげてー〉などの声があふれるのはもっともだ。男子体操の内村航平(27)は過去3大会に出場し、個人総合2連覇を含む7メダルを獲得。女子バドミントンの高橋礼華(26)と松友美佐紀(24)のペアは日本勢初の優勝を飾り、お茶の間を沸かせた。
人気取りで授与するくせに、中途半端なセレクションをするから、かえって反発を招くのだ。
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