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【ゴルフ】

度胸満点17歳が4位浮上 東福岡高3年の清水

2016年8月27日 紙面から

9番、ティーショットを放つ清水大成=芥屋ゴルフ倶楽部で(中村太一撮影)

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◇RIZAP・KBCオーガスタ<第2日>

▽26日、福岡県糸島市、芥屋ゴルフ倶楽部(7151ヤード、パー72)▽曇り、気温30・2度、北5・8メートル▽賞金総額1億円、優勝2000万円▽138選手(アマチュア6人)▽観衆2023人

 40位で出た17歳のアマチュア、清水大成(たいせい、17)=東福岡高3年=が6バーディー、ボギーなしでこの日ベストスコアの66をマーク、通算8アンダーで首位と2打差の4位に浮上した。ツアー出場2戦目の無名の高校生が、史上3番目の年少優勝に向けて堂々とV戦線に割って入ってきた。その年少記録を持つ石川遼(24)=カシオ=が5バーディー、1ボギーの68で回り、通算10アンダーで単独首位に立った。

 あどけない表情とは裏腹に、度胸満点のゴルフだった。インスタートで迎えた6番パー5。清水は1打目を左の林に入れ、前方を木々にふさがれた。横に刻むのが常とう手段。だが、「林に入っても、横に出すようなゴルフはしない」。幹、枝に囲まれた中、わずかな空間を見つけ出し、強振した。一直線に飛んだ弾丸はグリーン手前のフェアウエーに運ばれ、ナイスパーの呼び水となった。

 「ホッとした」。危機をしのいで安堵(あんど)の息を吐くと、ラストスパートに打って出た。

 7番パー4で2打目を1メートルに寄せ、8番パー3では第1打をピンそば60センチにつけるスーパーショット。最終9番でも3打目を2メートルにつけ、圧巻の3連続バーディー締め。「(好成績は)想像以上です」。ツアー2戦目で初の予選通過、しかも、思いもよらぬ好スコアに初々しくはにかんだ。

 「1人の方が集中できる」として、ゴルフ部のない東福岡高をあえて選んだ。授業後、練習場に足を運び、100〜150球、黙々と打ち続ける日々。7月にツアー初優勝の翌週にマッチプレー優勝で1億円獲得の「シンデレラボーイ」時松隆光も師事する篠塚武久コーチに教わった「ベースボールグリップ」で、1人コツコツと技術を磨いてきた。

 「小さい時からの憧れ」というタイガー・ウッズに倣い、積極果敢に攻めるスタイル通り、「明日も思い切りよくやりたいし、攻めたい」。ラグビー日本代表・山田章仁似のイケメン高校生が、石川遼に、史上3番目の年少優勝記録に真っ向から挑む。 (松岡祐司)

 

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