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【プロ野球】

広島M16、巨人に10差 菊池が9回決勝タイムリー

2016年8月27日 紙面から

9回表1死満塁、勝ち越しの適時打を放ちファンの声援に応える菊池(黒田淳一撮影)

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◇広島3−2中日

 中日は3連敗。今季初登板の八木が粘ったが、拙攻で今季最多の借金21。優勝の可能性が消滅した。3連勝の広島は優勝マジック16とした。1点を追う8回に鈴木の内野安打で追い付き、9回は田島の制球難にも乗じて1死満塁として菊池の左前打で勝ち越した。

 実に39度目の逆転勝利。堅守から勝ち越しにつなげ、マジックを16に減らした。2−2の8回、無死一塁。大島の右中間を破った打球に、キクマルがスーパープレーを見せた。

 丸が一直線に打球に追いつくと、中継の菊池へ。菊池も素早く反転して、ノーバウンドで捕手の会沢へ送球した。「キャンプからやってきたことができた。キクのおかげ」と丸が言えば、菊池は「(三塁を)回ると思っていたからそのまま投げた。たまたま」と謙そんした。寸分の狂いもない完ぺきな連係で、一走・エルナンデスの生還を許さなかった。

 河田守備走塁コーチは「あのプレーで勝ったみたいなもの。2人とも“どストライク”を投げてくれた」と目を細めた。緒方監督が就任して以来、目指してきたのは、守り勝つ野球。優勝が現実味を帯びても、ナインのプレーに変化はない。

 攻撃でもキクマルが光った。0−1の6回に丸が16号同点ソロ。8回に再び追いつき、9回1死満塁から菊池が左前適時打で試合を決めた。

 「みんながチャンスをつくってくれた。苦しかったけど、逆転できると、みんなが信じてプレーしている」

 ヒーローインタビューで菊池が選手の声を代弁して胸を張った。悲願へ−。攻守に強さを見せつけた。(市尻達拡)

 

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