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【プロ野球】

柳田おわび弾から爆勝 タカ一夜で首位奪回

2016年8月27日 紙面から

ソフトバンク−ロッテ 快勝しポーズを決める柳田(左)と和田=ヤフオクドームで(式町要撮影)

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◇ソフトバンク11−3ロッテ

 ソフトバンクが首位に返り咲いた。1回に柳田のソロなどで4点を先行。2、3回に2点ずつ、7回に柳田の2点二塁打などで3点を加えた。和田は8イニング2失点でリーグトップの14勝目。ロッテは石川が3イニング8失点の乱調で4連敗。

 ソフトバンクの柳田が、お立ち台でスタンドを沸かせた。「昨日、やらかしてたんで。切り替えて今日から頑張ろうと決めてました!」。拍手と大歓声。チームを覆っていた暗いムードを振り払った。

 1回、打線にスイッチを入れた。石川の直球を完璧にとらえた打球は中堅左のスタンドへ。「いいスイングができた」。自画自賛の15号ソロ。2戦連発は6月以来だった。

 雪辱の思いを抱えていた。前日25日の楽天戦、1点リードの9回1死一、二塁の守り。中堅の柳田は茂木のライナー性の打球に猛然と突っ込み、打球を後逸した。逆転の3点ランニング本塁打でチームは敗れ、首位から転落。悔しさを翌日の試合、最初の打席で吹き飛ばした。工藤監督は「あの一発が打線に火を付けた。(昨日の負けで)試合前からチームに緊張感があった。あれで『よし、いけるぞ』となった。本人にも期するものがあったと思う」。名誉を挽回したヒーローをたたえた。

 松田と江川も適時二塁打で続いた。1回に4点を先制したのは、5月11日のロッテ戦以来だった。3回には江川に2号ソロが飛び出すなど序盤で8得点。試合前まで12球団トップの防御率を誇ったロッテ先発の石川を、序盤で降板に追い込んだ。終わってみれば6月12日のヤクルト戦以来となる後半戦初の2桁得点だ。

 日本ハムが敗れ、1日で再び首位に立った。「まだまだ残り試合はある。相手のことを考えるより自分たちの野球に集中していく」。チームを落ち着かせた1勝。指揮官の声に張りが戻った。(久保安秀)

 

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