阿久津篤史
2016年8月26日12時12分
日本スポーツ振興センター(JSC)が新国立競技場整備に伴って共同建設している本部用新ビルへの入居を見送る方針を固めたことが25日、関係者への取材で分かった。JSCが建設する新国立の旧計画が白紙撤回されてデザインを監修した建築家の故ザハ・ハディド氏側への支払いがあることに加え、JSCが巨額の工費をかけて本部ビルを新築することに対する批判を考慮した。
JSCの旧本部ビルは新国立の建設予定地に含まれるため既に取り壊し、現在は秩父宮ラグビー場脇の仮設建物で業務を行っている。新ビルは、同じく新国立の建設予定地にあって取り壊された日本青年館と共同で建設。新国立の建設予定地そばに地上16階、地下2階建てのビルを建てており、2017年の入居予定。工費は164億円で、うちJSCは47億円を負担し、3フロア程度を所有して本部が入る計画だった。ほかのフロアは日本青年館のホテルやホールなどに使われる予定だ。
JSCは、入居予定だったフロアを民間に貸し出し、賃貸料を得る方向で検討している。新たな本部の移転先には、拡張計画が進む味の素ナショナルトレーニングセンター(東京都北区)などが候補に挙がっているという。文部科学省は来年度の概算要求に盛り込む予定だったJSCの移転費計上を見送る見通し。(阿久津篤史)
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