蹴球探訪
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【ゴルフ】石川遼が国内6年ぶりの首位発進 弟の航は最下位スタート2016年8月26日 紙面から
◇RIZAP・KBCオーガスタ<第1日>▽25日、福岡県糸島市、芥屋ゴルフ倶楽部(7151ヤード、パー72)▽天候・晴れ、気温33・8度、西北西1・3メートル▽賞金総額1億円、優勝2000万円▽138選手(アマチュア6人)▽観衆1758人 復帰2戦目の石川遼(24)=カシオ=が、国内ツアーでは6年ぶりとなる首位発進。1イーグル、5バーディー、1ボギーの66で回り、10月開幕の米ツアー復帰に向け、復調を強烈に印象づけた。かたや弟の航(わたる、16)=浦和高2年=は10オーバーの138位と最下位スタート。小田龍一(39)=Misumi、平本穏(30)=アイディオー=ら8人がトップに並んだが、これは2006年サン・クロレラクラシック以来10年ぶりの珍事。 開幕前夜−。石川は弟の航、航のキャディーを務める妹・葉子さんと3人で“家族会議”を開いた。ヤーデージブックを見ながら、「攻め方を3人で話した。航も楽しんでいるように見えた」。素直にうれしかった。一緒に戦う弟妹2人の真剣な表情を見て、気力が湧くのを感じた。 インスタートで迎えた12番パー3。7番アイアンでピン右3メートルに寄せ、バーディーを奪った。「良いスイングで距離感も合って、(懸念材料の)アイアンが良くなったなと思った」。練習で感じていた手応えが確信に変わり、攻撃モードのスイッチが入った。 13、17番でバーディーを重ねた。ギャラリーを最も沸かせたのは、18番パー5(553ヤード)、左ラフから残り218ヤードの2打目だった。7番アイアンを鋭く振ると、球はグリーン手前に落ちてゆっくりと転がり、ピン右奥3メートルにピタリ。難しいフックラインをあっけなく沈め、日本ツアーでは2季ぶりのイーグル奪取で勢いづいた。 フェアウエーキープ率は14・29%(135位)。2番では右の林にぶち込んだ。ただ、ティーショットが暴れても、「自分の中では普通。そこからどうスコアをつくっていくか」と動じない。その言葉通り、高精度のアイアンによって、パーオン率は77・78%(12位)に跳ね上がった。ラフやバンカーは当たり前。ちょっと危なっかしい分、見どころは満載。躍動感のある石川らしいゴルフが戻っていた。 5カ月ぶりの復帰戦だった7月の日本プロは、まさかの予選落ち。低調だったスコア以上に、小さく縮こまったようにプレーする自分自身に失望した。どん底で模索した復帰ロードは自らの強みを見つめ、取り戻すことから始まった。「自分との戦い。日に日に、思い切りが増していくような感覚になるように」。たくましく戦う弟妹に負けじと、石川家の長兄が復活へののろしを上げた。 (松岡祐司) PR情報
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