米国の中央銀行、連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン議長は26日の米ワイオミング州のシンポジウムでの講演で、市場で焦点となっている追加利上げについて「我々の景気や物価の見通し、雇用環境の堅調な動きが続いていることを踏まえると、ここ数カ月で利上げの根拠が強まった」と話し、早期の利上げに意欲を示した。ほかのFRB高官も最近、利上げに前向きな発言をしており、利上げに向けて一歩踏み込んだ形だ。
FRBは年内の追加利上げを想定。金融政策を決める連邦公開市場委員会(FOMC)は年内は9、11、12月にあり、早ければ9月に利上げに踏み切る可能性もある。
FRBは昨年12月、景気の改善を受けて、約9年半ぶりの利上げに踏み切った。当初は「年4回」の利上げを想定していたが、金融市場の混乱や雇用の減速などで、7月まで5会合連続で利上げを見送った。(ジャクソンホール=五十嵐大介)
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朝日新聞国際報道部
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