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【プロ野球】

ソフトBの首位陥落危機、江川が救う

2016年8月25日 紙面から

ソフトバンク−楽天 7回1死、右翼席に先制本塁打を放つ江川(式町要撮影)=ヤフオクドームで

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◇ソフトバンク5−0楽天

 ソフトバンクが3連敗を免れた。0−0の7回に江川の1号ソロと中村晃の中前打で2点を先取。8回は松田の3ランで加点した。中田は7イニングで6四球を出したが、2安打無失点で4勝目。楽天は好投の塩見を援護できず、無得点に終わった。

 期待の右打者が一振りで流れを変えた。3カ月近い2軍暮らしで真っ黒に日焼けした12年目のソフトバンク・江川が、誇らしげにダイヤモンドを一周する。0−0の7回1死。「思い切りスイングした。完璧だった」という今季1号ソロが、苦しむチームに明るい光をもたらした。

 23日時点で19イニング連続適時打なし。貧打を解消すべく、左腕の塩見との対戦を前に首脳陣は川島に代えて江川を1軍に上げた。藤井打撃コーチは「川島は状態が上がっていなかった。現状の右打者でいい人を」と説明。思惑通りだった7回の快音は、2回の1打席目で江川自身が放った左飛に伏線があった。

 打ったのは内角低めの直球。工藤監督は「凡打だがいいところに投げた球を完璧に捉えた。相手バッテリーのプレッシャーになった」と指摘した。2打席目の4回は明らかに相手が嫌がったような四球。じわじわと攻略への道を切り開いた。

 6月2日の降格後、腰痛などにも苦しみながら2軍でアーチを量産。悔しさを胸に、準備を整えてきた江川は「昨日まで暑い中(2軍)でやっていていまここにいるのが信じられない。腐らずやってきて良かった」と胸を張った。抑えのサファテが投げられない中、1試合5得点以上は4日の西武戦以来。負ければ首位陥落していた試合で、復活した29歳が打線をよみがえらせた。 (山本泰明)

 

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