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【プロ野球】

広島、丸の決勝タイムリーでM18 9回執念の逆転

2016年8月26日 紙面から

巨人−広島 9回表、勝ち越しの適時三塁打を放った丸=東京ドームで(堀内翔撮影)

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◇広島6−4巨人

 広島が逆転勝ちで優勝マジック18。1点を追う9回2死三塁から菊池の内野安打で追い付き丸の三塁打と新井の中前打で2点を勝ち越した。一岡が今季初勝利。巨人は3回に村田の3ランなどで4点を先制したが最後は沢村が誤算。

    ◇

 真っ赤な左翼席のボルテージが一気に上がる。9回2死。土壇場での同点、そして今季38度目の逆転劇。主役は広島・菊池、丸だ。緒方監督は「最高の殊勲者」と称した。つなぐ野球で手にした両リーグトップ38度目の逆転勝利だ。

 ハイライトは1点を追う9回2死三塁。菊池が打席に立った。7日の対戦でも9回、沢村から起死回生の同点弾。予感が漂い始めた。「あんまり覚えてない。最後は執念。丸も打ってくれたので…」。追い込まれながらも3球目、真ん中高めの151キロをフルスイング。三塁線を襲った打球を、村田が好捕したが内野安打になった。一塁にヘッドスライディングし、塁上で激しくガッツポーズ。続く丸は直球を右翼線に運び、菊池が一気に逆転のホームを踏んだ。

 つなぐ野球。昨年の秋季キャンプから実戦を取り入れ、攻守に接戦を勝ち切る野球をたたき込んだ。石井打撃コーチらが進塁打の重要性を説き、遠征先でも試合前後は宿舎での素振りを徹底。例えば無死一、三塁なら併殺打でもOKとした。意識改革が今季、終盤の強さを支える。

 6、7、8回と1点ずつ差を詰め、最終回のミラクル逆転劇。緒方監督は言った。「これがカープの野球だ」。巨人に勝ち越してゲーム差は9、マジックは18。悲願の頂点へ“キクマル”が逆転の広島を支える。 (田中政行)

 

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