太平洋クロマグロ資源管理会議 漁業者が経営の厳しさ訴え

太平洋クロマグロ資源管理会議 漁業者が経営の厳しさ訴え
資源の枯渇が懸念されている、太平洋クロマグロの資源管理について話し合う全国会議が東京で開かれ、去年から導入された大きくなる前の幼魚の漁獲量を制限する規制について、漁業者からは、経営の厳しさを訴える意見が相次ぎました。
この会議は、太平洋クロマグロの資源管理の在り方について、国と全国の漁業者や養殖業者が話し合うために開かれたものです。

太平洋クロマグロをめぐっては、去年から、大きくなる前の重さ30キロ未満の幼魚の漁獲量を抑える規制が強化されていて、全国を6つの海域に分け、それぞれ漁獲量に上限が設けられています。

会議では、水産庁の担当者から日本全体でみると上限を超えなかったものの、青森県や岩手県など太平洋の北部の海域では、定置網漁によって大量のマグロがとれ、海域ごとの上限を超えたケースがあったことが報告されました。
これに対して、沿岸部の漁業者からは「規制が始まる前から採算がぎりぎりで大変な状況になっている」とか「定置網では、小型のマグロだけを逃がすのが難しく、規制のために網を揚げるとほかの魚がとれない」といった経営の厳しさを訴える意見が相次ぎました。

水産庁管理課の藤田仁司課長は「資源管理を効果的なものにするために漁業者と意見交換を続けたい」と話しています。

太平洋クロマグロをめぐっては来週29日からは福岡市で国際会議が開かれ、世界的な規制強化が議論される見通しです。

漁業者の訴えは

北海道で一本釣りを行う若手の漁業者は「マグロは漁師にとって特別な存在で、早く有効な規制をかけて資源を増やしていかないといけない」と話したほか、鳥取県で巻き網漁を行う「山陰旋網漁業協同組合」の白須邦夫組合長は「マグロは国際的な魚なので資源量をしっかり調査して、それに合った資源管理をすることが大事だと思う」と話していました。
一方、はえ縄漁を行う千葉県の「新勝浦市漁業協同組合」の市原義次副組合長は「規制はやっていかないといけないことには賛同するが、マグロが増えてくるのがまだ見えてこない中で、漁業者にとっては厳しい」と述べ、経営への影響を心配していました。