高畑淳子、裕太容疑者と面会　「申し訳ありません」

　前橋市のビジネスホテルで４０代の女性従業員に性的暴行を加えたとしてとして、強姦（ごうかん）致傷容疑で逮捕、送検された俳優の高畑裕太容疑者（２２）の母で女優の高畑淳子（６１）が２５日午前８時半ごろ、面会のため前橋署を訪れた。

　白いワゴン車から、所属事務所の女性社長とともに降りた高畑は、約３０人の取材陣が待ち受ける正面玄関で頭を下げた後、立ち止まって「申し訳ありませんでした」と謝罪した。

　上下黒の服装で化粧っ気がなく、表情はやつれていた。手には裕太容疑者に差し入れるとみられる折り畳んだＴシャツのようなものを抱えていた。心境を問われると「これから初めて本人と会いますので、明日（会見で）詳しいことを皆さんにお話できると思います。よろしくお願いします。ご容赦下さい」とまた頭を下げた。「裕太容疑者にかける言葉は？」との問いかけには答えず、硬い表情のまま署の中へ入った。

　同署によると、一般的に９時から面会することが可能で、時間は約１５分に制限されているという。９時５５分ごろ、乗ってきた白いワゴン車が署の裏口へ移動。高畑らを乗せて署を後にした。後部座席はカーテンで覆われており、表情をうかがうことはできなかった。

　高畑は２６日正午から東京都内のホテルで会見を開く。自分の息子を「裕太君」と呼ぶ高畑に対し、「甘やかしすぎ」との声も上がっていた。親としての責任を含め、何を語るのか注目される。

　高畑淳子は、花王やＫＩＮＣＨＯなど４社のＣＭに出演中。今回の裕太容疑者の事件を受け、花王がＣＭの一時放映中止を決めるなどの影響が出ている。

　花王は２４日から高畑が出演する「アタック」のＣＭのオンエアを中止した。同社広報部は「今回の事件で、騒ぎのほうに注目が集まり、ＣＭ本来の役割が果たせない状況にあると判断し、オンエアを一時見送り、事態の推移を見守ることにしました。一時的な処置で、高畑さんの２６日の会見の様子なども判断材料にしながら、今後の再開について検討したい」。高畑本人からの事情説明などはないという。