TICADきょう開幕 生産性向上などへの貢献を表明へ

TICADきょう開幕 生産性向上などへの貢献を表明へ
アフリカで初めての開催となるTICAD=アフリカ開発会議が、ケニアで27日に開幕します。安倍総理大臣は、官民を挙げたアフリカへの投資を通じて、生産性の向上や人材育成に貢献する姿勢を打ち出すことにしています。
TICAD=アフリカ開発会議は、アフリカへの支援の在り方を話し合うため、これまで、日本が、アフリカ各国の首脳らを招いて開かれてきましたが、6回目となる今回、初めてアフリカのケニアで開催され、日本時間の27日午後、開幕します。
安倍総理大臣は、開幕に先立って、日本時間の26日夜から27日未明にかけて、ギニアやコートジボワールなど各国の首脳と相次いで会談し、TICADの成功に向けた協力を確認するとともに、日本の常任理事国入りを含む、国連安保理改革などに協力を求めました。
安倍総理大臣は27日、開幕にあたり基調講演を行い、この中で、日本の高い技術を生かした発電施設や鉄道の建設といったインフラの整備など、官民を挙げたアフリカへの投資を通じて、生産性の向上や人材育成に貢献する姿勢を打ち出すことにしています。また、安倍総理大臣は、国連安保理改革について、アフリカからの常任理事国入りを支持し、ともに安保理改革を進めることや、海洋進出を強める中国を念頭にアジアとアフリカをつなぐ海を「平和な、ルールの支配する海とする」ことを提案することにしています。
TICADは、2日間の議論を経て、28日に成果を盛り込んだ「ナイロビ宣言」を採択することにしています。

首相 人材育成への支援強化の考え

安倍総理大臣は、日本時間の26日夜、TICADの開幕に先立って、感染症対策などを議論する関連会合に出席しました。
この中で、安倍総理大臣は、西アフリカで過去最悪の規模で感染が拡大したエボラ出血熱の危機に触れ、「強じんな保健システムを構築する重要性を改めて浮き彫りにした。この教訓を踏まえ、アフリカの首脳とともに、各国の保健システムを強化する決意だ」と述べました。そのうえで、安倍総理大臣は、「保健システムを強化するのは、その国の『人』だ。日本は、経験をいかし、保健サービスの拡充に向け、制度改革や政策課題ごとの人づくりを支援する」と述べ、アフリカの人々が、必要な医療や保健サービスを受けられるシステムの構築に向け、人材育成への支援を強化する考えを示しました。

ジャパンフェアの準備進む

ケニアの首都ナイロビでは、TICAD=アフリカ開発会議に合わせ、日本のおよそ100の企業や団体が出展する「ジャパンフェア」の準備も進んでいて、これを前に26日、関係者に会場が公開されました。
「ジャパンフェア」では、電力不足が続くアフリカでも使いやすいよう、太陽電池を電源にしたLEDの街灯など日本の商品や技術を、アフリカの企業や政府関係者にアピールすることになっています。
開催を前に式典も行われ、主催者のJETRO=日本貿易振興機構やケニア政府の関係者が、日本から持ち込んだ酒だるを割って祝いました。
ジェトロの石毛博行理事長は、ここ数年、資源価格の下落でアフリカ経済が低迷していることを踏まえ、「こういうときこそ、日本企業は
長期的な視点に立って力を見せるべきだ」と述べました。そのうえで、「この機会に、日本企業はポテンシャルのあるアフリカに挑戦してほしいし、私たちはしっかりそれを支援していきたい」と話していました。