24日
11時57分
北朝鮮が潜水艦弾道ミサイル発射、日本の防空識別圏に落下
相次ぐ挑発行為に緊張が高まっています。北朝鮮は、24日朝早く、SLBM潜水艦発射弾道ミサイルを発射し、日本の防空識別圏に落下しました。ソウル支局から報告です。
韓国国防省によりますと、北朝鮮は日本時間の午前5時半ごろ、東部の咸鏡南道(ハムギョンナムド)・新浦(シンポ)沖で、SLBM、1発を発射しました。ミサイルは、およそ500キロ飛んで、日本の防空識別圏の海に落ちたということです。
「北朝鮮が核ミサイル挑発を繰り返して、民族の生存と朝鮮半島の安定を威嚇していることを強力に糾弾します」 (韓国統一省報道官)
北朝鮮がSLBMを発射するのは4回目で、韓国政府はいずれも初期段階で失敗していた過去の発射と比べて、「技術的な進展がみられる」と分析。飛距離も、成功の基準とされる300キロを超えたことから、実戦配備も現実味を帯びてきているとして警戒を強めています。
一方、韓国では、今月22日から米韓の合同軍事演習「乙支(ウルチ)フリーダムガーディアン」が行われています。北朝鮮は、「先制の核攻撃を容赦なく浴びせる」などと強く反発していたことから、24日朝のミサイル発射は、この合同演習をけん制し、対抗する狙いがあるとみられます。(24日11:22)