読んだ本
・ミヒャエル・エンデ「モモ」
そういやおれエンデってまともに読んでこなかったなと思い読んでみた。児童文学ってことで説明過多でまどろっこしい文章ではあるけど、すらすら読めるし物語にも惹き込まれる。なんたって世界が発展へと邁進していた1973年にこれを書いたってのがすごい。解説にあったブレヒト云々の話もなかなかおもしろかった。
・デュレンマット「戯曲集2」
デュレンマットの戯曲全集の第2巻。円熟期の作品が五作収録されている。なんといっても「老貴婦人の訪問」「物理学者たち」は傑作だ。他の作品も突飛で狂騒的でアイロニカルな彼固有の喜劇を存分に味わえる。アリストファネスの継承者はこの人なんじゃないかなあとも思えてくる。素晴らしい作家。
・世界短編名作選スペイン編(新日本出版社)
19世紀から20世紀のスペイン作家たちの短編集。ラテンという言葉の裏側にある哀愁を感じる作品が多かった。一番おもしろかったのはガルドースの「私の頭はどこにある」という作品。この作家ちゃんと読んでみたい。知ってる作家は2人しかいなかった。カミロ・ホセ・セラはいい作家だと思うけど、ここに入ってる短編はまあまあかな。もう一人はウナムーノ!ウナムーノがスペイン人ってすっかり忘れてた。近代有数の思想家だと思う。ここに入ってる「奨学金」という作品も彼の思想をよく表わしたいい作品。
・バジェホ「崖っぷち」
最高!コロンビアの作家の2001年の作品。全編にわたって家族に祖国に人類に神に対してひたすら罵倒と呪いを吐き続ける。そして確かなユーモアの感覚。ベルンハルト、セリーヌ、死の家の記録などを思わせる素晴らしい作品。この本しか邦訳されてないなんてもったいない。久々に全部読みたいと思った作家だ。
・岩井志麻子「魔性の女に美女はいない」
5時に夢中でお馴染みの岩井志麻子の本。図書館で入荷してたので借りてみた。この人の本読むの初めて。結婚というものを軸に男を振り回したり振り回されたりする女たちのお話。興味のない内容だったからか、全然おもしろくなかったな。でもこれはエッセイとかそういう部類の本でこの人の小説ではないんだけど、作品より本人のほうがおもしろいっていうのは個人的には好きだ。
・カサーレス「パウリーナの思い出に」
短編集。あんまおもしろくなかったから途中までしか読まなかったけど、最初に載ってた表題作はいい作品だ。論理的に錯綜した幻影と情念。
・マリオ・バルガス=リョサ「つつましい英雄」
二つのストーリーが平行して進み、最後に絡み合っていく作品。おもしろかった。話が進むほどワクワクしながら読んだよ。緑の家等のリョサの作品でお馴染みの人物も登場している。読み終わってからいつの作品なんだろと思ったら2013年の作品とのこと。77歳!77でこんな魅力的なストーリーが書けるなんて驚きだな。すげーわ。でも登場人物がみんな息子に悩まされているのはジジイになったリョサの心持ちでもあるのかな?笑
そういやおれエンデってまともに読んでこなかったなと思い読んでみた。児童文学ってことで説明過多でまどろっこしい文章ではあるけど、すらすら読めるし物語にも惹き込まれる。なんたって世界が発展へと邁進していた1973年にこれを書いたってのがすごい。解説にあったブレヒト云々の話もなかなかおもしろかった。
・デュレンマット「戯曲集2」
デュレンマットの戯曲全集の第2巻。円熟期の作品が五作収録されている。なんといっても「老貴婦人の訪問」「物理学者たち」は傑作だ。他の作品も突飛で狂騒的でアイロニカルな彼固有の喜劇を存分に味わえる。アリストファネスの継承者はこの人なんじゃないかなあとも思えてくる。素晴らしい作家。
・世界短編名作選スペイン編(新日本出版社)
19世紀から20世紀のスペイン作家たちの短編集。ラテンという言葉の裏側にある哀愁を感じる作品が多かった。一番おもしろかったのはガルドースの「私の頭はどこにある」という作品。この作家ちゃんと読んでみたい。知ってる作家は2人しかいなかった。カミロ・ホセ・セラはいい作家だと思うけど、ここに入ってる短編はまあまあかな。もう一人はウナムーノ!ウナムーノがスペイン人ってすっかり忘れてた。近代有数の思想家だと思う。ここに入ってる「奨学金」という作品も彼の思想をよく表わしたいい作品。
・バジェホ「崖っぷち」
最高!コロンビアの作家の2001年の作品。全編にわたって家族に祖国に人類に神に対してひたすら罵倒と呪いを吐き続ける。そして確かなユーモアの感覚。ベルンハルト、セリーヌ、死の家の記録などを思わせる素晴らしい作品。この本しか邦訳されてないなんてもったいない。久々に全部読みたいと思った作家だ。
・岩井志麻子「魔性の女に美女はいない」
5時に夢中でお馴染みの岩井志麻子の本。図書館で入荷してたので借りてみた。この人の本読むの初めて。結婚というものを軸に男を振り回したり振り回されたりする女たちのお話。興味のない内容だったからか、全然おもしろくなかったな。でもこれはエッセイとかそういう部類の本でこの人の小説ではないんだけど、作品より本人のほうがおもしろいっていうのは個人的には好きだ。
・カサーレス「パウリーナの思い出に」
短編集。あんまおもしろくなかったから途中までしか読まなかったけど、最初に載ってた表題作はいい作品だ。論理的に錯綜した幻影と情念。
・マリオ・バルガス=リョサ「つつましい英雄」
二つのストーリーが平行して進み、最後に絡み合っていく作品。おもしろかった。話が進むほどワクワクしながら読んだよ。緑の家等のリョサの作品でお馴染みの人物も登場している。読み終わってからいつの作品なんだろと思ったら2013年の作品とのこと。77歳!77でこんな魅力的なストーリーが書けるなんて驚きだな。すげーわ。でも登場人物がみんな息子に悩まされているのはジジイになったリョサの心持ちでもあるのかな?笑
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