2016年8月23日、国際在線によると、米アリゾナ大学の大学院生が22日に発表した最新の研究論文から、米国の刑務所で日本のラーメンがタバコに代わる人気の代替貨幣になっていることが明らかになった。
BBCによると、論文を書いたマイケル・ギブソン・ライトさんは、日本のラーメンは安くておいしい上、カロリーも高めなことから、米国の刑務所で最も人気の高い代替貨幣として扱われていると指摘。ラーメンを別の物に交換することも可能だとしている。
ラーメン人気の背景には、受刑者は増加しているが、刑務所の運営予算が増やされていないことがある。ギブソン・ライトさんがインタビューした受刑者や刑務官はいずれも「食べ物は減り続けている」と訴えており、これまで人気の代替貨幣だったタバコや切手から、主食のラーメンが人気になっているのは、背に腹は替えられない事情があるのだとわかる。
タバコからラーメンに人気が移ったのは、刑務所内での禁煙が原因ではなく、食べ物の質が低下したことや量が足りないことが原因だという。食糧の減少が受刑者にどのように影響するのか、詳しく調べる必要があるとしている。(翻訳・編集/岡田)