川村剛志
2016年8月27日00時25分
国立がん研究センターなどの研究チームは26日、大腸がんの再発を防ぐ可能性がある新たな物質を開発したと発表した。従来の抗がん剤が効きにくく、再発や転移をしやすい「がん幹細胞」を抑える効果があり、新たな抗がん剤として実用化をめざすという。
大腸がんは国内では年約13万人が発症、部位別で最も多くなった。患者の9割は、細胞の増殖などを制御する「Wnt(ウィント)シグナル」と呼ばれる細胞内の命令系統に異常が生じて、がん細胞やその元になるがん幹細胞の増殖・発生が引き起こされるという。
同センター研究所の山田哲司(てっし)・創薬臨床研究分野長らは、このシグナル異常に強く関与している酵素を発見。この酵素の働きを妨げることで、がん細胞の増殖を抑える新たな物質をつくった。
人の大腸がんの細胞を移植した…
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朝日新聞社会部
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