浜松市は市中心部の連尺交差点の地下道を全面廃止する。19日から順次、横断歩道に切り替える。浜松市では車の渋滞を緩和するために横断歩道の代わりに地下道が設置されている交差点が多いが、高齢者や車いす利用者にとって大きな障害となっている。
19日から交差点の北側を除いて横断歩道の利用を始め、10月中旬に北側にも横断歩道を設ける。地下道の撤去工事は7月下旬から始め、12月に終える。
浜松市の地下道は交通量の増加に伴い昭和30~40年代に設置されたものが多いが、バリアフリー化への対応で横断歩道への転換が進められている。2015年2月には市役所前の交差点が横断歩道に切り替えられ、5年前に比べて歩行者が約2割増えた。市の担当者は「歩行者が通りやすくなり、市街地の回遊性向上につながる」と話す。